何だかんだでいろんなジャンルの作品を見てきてるなと思えるくらいに感激してると思うのだけど、今回で自分の好みが何となくわかったかもしれない。私は推しが出ていることも大事だけど、それと同じくらい演目が自分の関心に寄っていることで「満足、面白かった」になるのだと思う。たとえば今回のミュージックマンは明るい話で好きだったけど、私にとってはマチルダの方が自分事として引き寄せやすかった分入り込むことができたのかも。作品を通して自分は何をどう感じたかというのが私にとっては必要で、そういう点で「THE BOY FROM OZ」が本当に好きなのだなと気づきました。好きな人が、私のためと思えるクィアなエンパワメントをしている作品、そう言うものに出会えてよかったなと思う。今回OZに出演経験のあるキャストが坂本さん含め3人いるのかな?ハッピーでした。特に小暮航ノ介さん、カテコで坂本さんと一緒に出てきたとき、明らかに去年より身長差が少なくなっててよそのお子さんの成長は早いな…になったし、ピーターが時を超えてまた並んで同じステージで歌い踊ることができた…と勝手にエモくなっていました。
この高く上げられる右腕、キッシンのサビ「There is no need to be afraid」のあたりのところ(この動画だと0:58~の流れ)でも見られるんですけど、めちゃくちゃ「俺を見ろ」って言っててもう最高!!!180度ターンしてステージに背を向けると同時に右腕を振り上げ、そしてその手を2回軽く振りながら立ち位置に向かう、この一連の動きを見たときから阿部ちゃんのダンスについてのブログを書きたいなとずっと思っていたくらい好きなところです。
冒頭の阿部・宮館・向井ブロックの「Hands up 感じるままに」のところ、宮館・向井の二人が普通に立ったまま歌っているところで一人だけスタンスを広く取り姿勢を低くし、動きを極力少なく印象的なポーズを取る→すぐ次の腕を上げる振りに合わせて立つ姿勢に移行することで高さが出る、という流れ。この曲の一番最初の歌割という注目が集まるところで静を選ぶ度胸、高低差を作ることで「同じ動きをしているのに違く見える」を作り上げる技術、好きです。「俺を見ろ」も一人だけジャンプも、単に「目立つための行動」と言ってしまうこともできますが、その背景には阿部ちゃんのアイドル人生とかステージに立つうえでの意識とかが少なからずあると思うんですよね。そういうのまで想像させるというか、動きひとつに振付としてだけでなくその人のパーソナリティや経験までを乗せているのだろうな…と思わせてくれるのがアイドルであり、阿部ちゃんのパフォーマンスに惹かれる理由なんだと思います。
まずサビの「想像を超えた世界をこの手に」の、左腕を顔の前で横に置き、右手で顔を左から右に持ってくるような振付のところ。阿部ちゃんは他メンバーと比べて顔をかなり左に寄せ、向きも若干うつむき気味なところから右に持ってきます。そして顔を持ってくると頭は右に傾き気味、しかし顔は正面を向いているというかたちに収まります。サビで何度も出てくる振付ですが、毎回この角度、この向きでキメています。同様にサビの「It't a Granduer」で指鉄砲のような形を作りこちらに向けてくる振付のところでも、頭と首の動きのアクセントを入れているんですよね。激しい振り付けで腕や脚で動きを作れなかったから比較的自由に使える頭や首を使ったのかもしれないですが、このゴリゴリに踊る曲で顔に注目させるような動きを作る阿部亮平さん、最高の男だな…になりました。阿部亮平さんのパフォーマンスの引き出しの中に「あざとい」があるのは知っておりそれを十二分に発揮しているところも凄く好きですが、きっとその「あざとい」を突き詰めるとここにたどり着くのだと思います。やっぱ度胸と意思の男・阿部亮平さん職業アイドル。なんか急にフルネームさん呼びになってしまいました。
1番サビの「Trust Trust me baby」、阿部ちゃんだけでなくシンメ位置の深澤さんも「Trust Trust me baby」に合わせて腕を使い音ハメをしていますが、深澤さんが両手を横→横と流れるように踊るのに対し、阿部ちゃんは右手のみ横→両手で横(一つ前と角度を気持ち反対につけている)→右手上というこの細かさ。そして目黒くんの「恋のせいにして」のところでターンしながら右手を上げる動き。これを見つけると嬉しくなります。ラウールくんの最後のパートが終わっておそらくフリーの部分、満面の笑みからの頭に手を当てたままターン→指差しアピールを、カメラの向こうのファンに届いていることを知っているようにずっと顔を正面に向けて踊り、隣位置の佐久間くんのパフォーマンスに注目を集めさせながら位置チェンジする流れ、なんとなくこれまでだったら自分のパフォーマンスだけでやってそうだったのになとか思いましたが、楽曲のポップな空気感に合わせてなのか、阿部ちゃんの中でそういうモードだったのか、どちらでもないのかは本人のみぞ知るですが、時系列で見ているとそういう変化も勝手に想像できて阿部ちゃんのアイドル人生…になります(急に何?)
本日気圧がやばくて、一日座りっぱなしの仕事だったんだけどあんまり記憶がありません。午前中とかオンラインの説明を聞きながら4月末までの家計簿をざっと作って金の動きのことを考えてたら終わりました。5月が暇だけど、6月に車を買う予定(ローン組むけど)があるしいい加減冷蔵庫も買い替えたいし、少し貯金しようかな...とか思ってるけどどうせ思い立って舞台行くんだろうなという感じです。結局オセロ行くしね。ブリリアの「「死」」の席だったんだけど見え方大丈夫なのでしょうか。でも今回が初めてなので経験として行くのもありだと思うし、もしもムーラン・ルージュ行けるってなったときどんな感じに見えるか知りたいし、オッケーです。ようやく新感線作品見れるのもふつーに楽しみ。楓ちゃんが卒業してからやっぱりモーニング娘。から少し遠くなった感覚があって、きっとハロプロとは音楽の趣味が合うから離れることはないと思うけど、でも積極的に追うことはこれからはぐっと減るだろうなという予感がしてる。寂しいけど、でもthe music never ends(嵐)だから...ハロプロもまあまあ恋の歌多いけど、それでもあの最強のメロディーと時にブッ刺してくる詞がある限り嫌いにはならないと思う。
トニコンから1週間が経ちそうなわけだけど、私はどちらかというと記憶力が悪い方なんだけど、より細かく言うと視覚優位なタイプで、視覚情報で補完されない(できない)状況でする記憶がめちゃ弱なんだろうなという。だから言語だけで、音声だけで説明されてもいまいちよくわかってなくて仕事でミスを多発させるわけですが…頼むから一回やって見せて!!!もうすでにどんな感じで歌ってたかは思い出せないけど、LADY LADY LADYの博の腕の振り付けは映像で思い出せるのでやっぱ傾向、得手不得手ってある。ライブの記憶で言うと、2021年10月の私が参加したgrooveコン、何の曲だったかは全く覚えてないけど、メインステージからセンターステージに移動するとき、花道を奥(私はメンステに向かって右手ブロックにいて、そこから花道を見ているから井ノ原さん、博、剛くんが横並びになって歩いていて、井ノ原さんが嬉しそうに優しい笑顔で博の顔を覗き込み、剛くんも表情こそ見えなかったけど博の顔をそっと見てるんだろうなという感じだったのを未だに忘れられない。ああいう瞬間を見れることがファンだからこその幸せというか、ファンだから許してもらえてるんだろうなと思う。視覚の話から離れるけど、解散の1,2年前くらいから剛くんの飼っているゴールデンレトリーバーちゃんがちょくちょく映るようになったのも、剛くんがプライベートな部分を見ることをファンに許してくれてるんだと思ってて、そのあたりからああ私はV6ファンなんだなと思うようになったな......オタクをする自分への赦しが欲しいというニュアンスではなくもっと軽いものなんだけど、許してもらうって何なんだろうね…それを求めてファンおよびオタクをしているわけではないと思ってるけど、「他人」とはまた違う関係を築かせてくれてるような感じ、不思議よね。
感想はもうツイッターにわーっと書いたので細かくは書かないけど(気が向いたら書くかも)、ビルボの空気感だからなのか、すごいネクジェネみたいな空気感だった。でもネクジェネより井ノ原さんがはしゃいでた。やー井ノ原さんほんとにかっこいいんだよな…LOVE SONGとかredとか、割と昔の曲と分類される曲ってロックテイストのものが多い印象なんだけど、そういう曲でオラつきながら音に乗るあの感じ、サイコーにおしゃれで爆イケで「イノッチ」しか知らない人が見たら卒倒するやつだしオタクにこういうところを見せてくれてほんとうにありがとうという気持ち。坂本さんはまじで歌が上手い。やっぱ昔の曲だとわかりやすく「メインボーカル=坂本昌行」という感じがあって、正直!ロシ担としては今の曲の方が歌割というかそれぞれの得意分野をきちんと任されてる気がしてたんだけど、Precious Loveのフェイクを生で聴いたらやっぱあんたがトニセンの歌唱の肝の人!!!になった。ホイットニーヒューストンだった。博はなんかもう、これまで見てきた長野博を再確認した感じの居かただった。この人を見てると「変わらない(ように見せる)」ことの自然さ、凄み、アイドルとしての矜持みたいなのを感じてすごいなあと思う。よくわからない人だからこそ自担になったという感覚だけど、grooveコンを経てなのか単純に時間が経ったからなのかはわからないけど、ファンになった当時よりはわかる気がする、という部分が増えてきたかもしれない。あくまで見えているところだけの話だけど、それでもアイドルの部分を知れることはすごい嬉しい。アイドル・長野博を好きになったからさ…LADY LADY LADYの振りつけで手とか腕をバシッと決めてダンスとポージングの中間みたいな感じで踊るのがすごい好きだった。
そもそもこの曲は20周年のベストアルバムにはじめて収録され、それをひっさげた20周年ツアーで初披露された曲です。そのベストアルバムでで発表された新曲は3曲、『Wait for You』、『~此処から~』、そして『HELLO』です。この20周年三部作は、それぞれ「未来」「現在」「過去」を歌っている、と当時解釈されていた曲たちであり*1、それに則ると『HELLO』は過去、そしてこの場合の過去とは「(解散した)V6」へのエレジーなのではないだろうか。ソロになって初めてのコンサートで、最初にV6という過去を持ってくるとは予想していなくて(セトリのネタバレを見かけて、『HELLO』をやるのは知っていたけれど1曲目だとは微塵も思っていなかった)、そんな、ここでV6を思い出すことを、V6を感じることを許してくれるの?という驚きと、過去として歌われるV6の姿を目の前で見せられるのがあまりにも辛くて、どうやって受けとめればいいのか最初はわかりませんでした。ただ、ひとりで歌われるとあまりにも孤独で、聴いているこちらにも健くんの痛みが伝わってくるような『HELLO』だったけれど、単純に失った過去の痛みを歌っているわけでもなく、過去に語りかけるようでもあり、どこか未来を祈る歌にも聴こえてくる気がしました。