光を見ている

まるっと愛でる

阿部ちゃんのダンスパフォーマンスの好きなところ ~アイデア、度胸、意思~

 

 阿部亮平さんのダンスパフォーマンスが好きです。自担や推しとはまた違うけれど、好みのパフォーマンスをするアイドルとして私の中の特別枠であることは間違いないです。(私は「ダンス」とされるものを含めたステージ上での身体を用いた表現を広く包括した語として「パフォーマンス」を使っているので、そういう理解でお願いします)

 Snow Manの皆さんのダンスを「(技術的に)上手い」と評価されるとき、挙げられるのはラウールさん、照くん、宮舘さん、佐久間くん...なのかなと思いますが※「上手い」の種類はたくさんあり、評価しようとすると、派手さ、身体の使い方、手数の豊富さ等がわかりやすい判断基準になるのかもと思いますが、何に着目するかによって見え方は変わってくるものだと思っています。それに私は評論家ではなくいちファンなので、好みです、で締めくくって全然いいんですよね※私は阿部ちゃんのパフォーマンスを見るとまじでおもしれー男だな!!!になるんですよね。今回はそういうことを書いていきます。とってもふわっとしていますね!ダンプラを見ながら好きポイントを羅列するだけの回です。では!

 

【Party!Party!Party!】


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 Snow ManのダンスパフォーマンスはJr.チャンネル開設時からゆるっと見ているのですが、最初におっ!?と思ったのは『Party!Party!Party!』のパフォーマンス動画です。薄らと持っている事前情報として佐久間くんはめちゃダンスが上手いということが頭にあったから、そんな人とシンメ組んでるなんて大変だろうな〜と思って見ていたら、お召しになっているパーカーを完全に小道具として、しかもただ使うんじゃなくて自分に注目を集める、観客の目を惹かせるためのアイテムとして使ってて、へえ~~手数が多い!と思っていました。今見ると、阿部ちゃんのダンスパフォーマンスの特徴なのか癖なのかわからないですけどよくやっている気がする「腕を使って上下を表現する動き」、今回だとラスサビ前の「uh~hey!」の、勢いをつけて顔からしゃがみ込む(顔も下を向いている)→「Uh~」で一段階、「Hey!」でさらにもう一段階跳ね上げるように腕を振り上げ、フードを下ろし顔を見せるの流れがすごい好きです。そして極めつけにアウトロのフリーのところで一人だけジャンプするところ。上下の動きの最たるものだし、明らかに目立つ動きを一人でやってのける度胸がすごい好き。
 あとこの振り付けの「何度だって」のつま先立ちになるところ、ポーズとして一瞬でも止まる派(岩本・宮館・阿部)と流れとして踊る派(深澤・佐久間・渡辺)に分かれてるのもおもしれ~と思います。そういうところに表れるダンスや解釈やノリのくせを楽しむのが今回のブログです。

 

【ZIG ZAG LOVE】

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  0:42辺りのシュパッと振り下ろされる右手!そして1番サビの最後「宝物」を歌いながら移動するときに後ろから前に回される右腕!!

【KISSIN’ MY LIPS】 


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 この高く上げられる右腕、キッシンのサビ「There is no need to be afraid」のあたりのところ(この動画だと0:58~の流れ)でも見られるんですけど、めちゃくちゃ「俺を見ろ」って言っててもう最高!!!180度ターンしてステージに背を向けると同時に右腕を振り上げ、そしてその手を2回軽く振りながら立ち位置に向かう、この一連の動きを見たときから阿部ちゃんのダンスについてのブログを書きたいなとずっと思っていたくらい好きなところです。

 一旦ジグザグに戻りますけど、アクロバットパートで側転をしたあとその勢いのまま左腕を後ろから前に回しながら持ってくる動きもあって、腕を使った表現自体は手癖的なところもあるのかな?なんて思っているのですが、経験を積み重ねていく中で大所帯グループで埋もれないためのアイデアからそれよりももっと明確な意思に変化していった感じがして、すごく好きなんですよね…

 

【Make It Hot】


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 冒頭の阿部・宮館・向井ブロックの「Hands up 感じるままに」のところ、宮館・向井の二人が普通に立ったまま歌っているところで一人だけスタンスを広く取り姿勢を低くし、動きを極力少なく印象的なポーズを取る→すぐ次の腕を上げる振りに合わせて立つ姿勢に移行することで高さが出る、という流れ。この曲の一番最初の歌割という注目が集まるところで静を選ぶ度胸、高低差を作ることで「同じ動きをしているのに違く見える」を作り上げる技術、好きです。「俺を見ろ」も一人だけジャンプも、単に「目立つための行動」と言ってしまうこともできますが、その背景には阿部ちゃんのアイドル人生とかステージに立つうえでの意識とかが少なからずあると思うんですよね。そういうのまで想像させるというか、動きひとつに振付としてだけでなくその人のパーソナリティや経験までを乗せているのだろうな…と思わせてくれるのがアイドルであり、阿部ちゃんのパフォーマンスに惹かれる理由なんだと思います。

 

【Granduer】


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 まずサビの「想像を超えた世界をこの手に」の、左腕を顔の前で横に置き、右手で顔を左から右に持ってくるような振付のところ。阿部ちゃんは他メンバーと比べて顔をかなり左に寄せ、向きも若干うつむき気味なところから右に持ってきます。そして顔を持ってくると頭は右に傾き気味、しかし顔は正面を向いているというかたちに収まります。サビで何度も出てくる振付ですが、毎回この角度、この向きでキメています。同様にサビの「It't a Granduer」で指鉄砲のような形を作りこちらに向けてくる振付のところでも、頭と首の動きのアクセントを入れているんですよね。激しい振り付けで腕や脚で動きを作れなかったから比較的自由に使える頭や首を使ったのかもしれないですが、このゴリゴリに踊る曲で顔に注目させるような動きを作る阿部亮平さん、最高の男だな…になりました。阿部亮平さんのパフォーマンスの引き出しの中に「あざとい」があるのは知っておりそれを十二分に発揮しているところも凄く好きですが、きっとその「あざとい」を突き詰めるとここにたどり着くのだと思います。やっぱ度胸と意思の男・阿部亮平さん職業アイドル。なんか急にフルネームさん呼びになってしまいました。

 

【HELLO HELLO】


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 1番サビの「Trust Trust me baby」、阿部ちゃんだけでなくシンメ位置の深澤さんも「Trust Trust me baby」に合わせて腕を使い音ハメをしていますが、深澤さんが両手を横→横と流れるように踊るのに対し、阿部ちゃんは右手のみ横→両手で横(一つ前と角度を気持ち反対につけている)→右手上というこの細かさ。そして目黒くんの「恋のせいにして」のところでターンしながら右手を上げる動き。これを見つけると嬉しくなります。ラウールくんの最後のパートが終わっておそらくフリーの部分、満面の笑みからの頭に手を当てたままターン→指差しアピールを、カメラの向こうのファンに届いていることを知っているようにずっと顔を正面に向けて踊り、隣位置の佐久間くんのパフォーマンスに注目を集めさせながら位置チェンジする流れ、なんとなくこれまでだったら自分のパフォーマンスだけでやってそうだったのになとか思いましたが、楽曲のポップな空気感に合わせてなのか、阿部ちゃんの中でそういうモードだったのか、どちらでもないのかは本人のみぞ知るですが、時系列で見ているとそういう変化も勝手に想像できて阿部ちゃんのアイドル人生…になります(急に何?)

 

【W】


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 1:00あたり、「どうすればいい」で画面左から中央にゆっくり移動するのですが、そこで開いた右手を頭の高さに掲げ、指をたたみながら握り拳にしていくという一連の動きなのですが、開いた手をすぐグーにするのではなく、パーを掲げる→移動しながら一呼吸おいて指をたたみ拳にする、なんですね。最初に見たときは単に敢えてなのかな、うまいなとだけ思っていたのですが、繰り返し見ると一呼吸分のタメを作ることで、背景が黒→白に変わった瞬間に動きを作ることができる、つまりより指の動きを視覚的に分かりやすくできる上に、わかりやすい動きが顔付近にあることで必然的に顔にも視線が行くようになっているのか......?というところまで計算してやってるのでは?となりました。完全にプロの仕事。

 

 

 ずっと脳内だけで考えていたことを文章に起こしただけなので、自分の考えをまとめる以外のことは特にしていないブログになりました。昔はこういう一人にフォーカスを当てたしつこい文章を結構書いていたのですが、最近はやっていなかったので書きながらこの感じ懐かしいな…になりました。当時の文章はもうイタくて読めないですが…

 マジで阿部ちゃんのパフォーマンスが好きということしか書いていないですが、こういうふうに癖や工夫やアイデアからその人の意思や意図を想像できるからアイドルのパフォーマンスが好きなのかもしれないです。それがパブリックイメージと違う面を見せてくれたりするから楽しいんですよね。私の中で阿部ちゃんは、ファンに自分を見つけさせるメッセージを発信し自分に注目を集めさせることを、知恵と工夫で表現する冷静な方法と、度胸といい意味での頑固さのような強い意思とを備えている、改めておもしれ―男でおもしれ―アイドルだな…という思いが強くなりました。終着点はそこです。担でもないオタクが書いたものなので、阿部ちゃんファンの方が読まれてどう思うのか想像つかないですが、私はこういう阿部ちゃんが好きです、という話でした