光を見ている

まるっと愛でる

20240313

 想像力がない、気づくのに時間がかかる、自分だったらどう思うが苦手・わからない人間だなというのを働くたびに感じてしおしおになる。ふつうの人が、もうすぐ3年になるシゴトで自己嫌悪が止まらず30分も泣き通しながら帰りの車運転する状況にあるのかとか教えてほしい。どうですか?

 

 いわゆるケアワーク従事者で、時と場合によってマジの1対1にもなるんだけど、その場の判断とか対応が求められて、やってきたことを報告してそうじゃないよね、だったとき「自分だったらどうか想像してみて」的なことを言われる、それは確かにそう。になるけど、想像力を働かせることが苦手な人間はどうすりゃいいんだろう。いつもの状態でそのことだけ考えればいい場面だったらまだ根拠を持ってできるけど、判断が必要なときって些細であってもイレギュラーなことが起きてるときで、そうなるともうダメになる。とにかくその場・その瞬間で・やらなきゃいけないことをやることだけに焦点が行って、そうなると常識とか落ち着いて考えればとか、自分が帰ったあとを想像したらとかが頭から抜ける、そしてヒヤリハット〜事故の境界線を行ったり、なんでそれがわからない?に突っ込んでったりする。

 想像するとか自分に置き換えるとかのキャパがない人間ができることって、結局のところ経験するしかないと思ってて、それを対人職でやるって相手を傷つけたりbetterの対義語としてのworseな状況に追いやったりすることになって、そういう自分に自己嫌悪が止まらん。マジで一つのイレギュラーでその後の過程がすっぽ抜けるのはどうして?だし、ワーキングメモリーの小ささに対応するために自分が覚えるんじゃなくてメモ取ったりして、如何に自分が覚えないでいてもいい環境を作ってきたのに、ここで急に自分の判断が必要ってなったらすんごい求められるハードル上がるし。そして、自分の判断なんてレベルのものじゃなくて、それこそふつうに考えたらとか自分だったらどうか、が求められているので、それが苦手だったらもうどうすりゃいいんだよ...そういうことができない自分に傷ついてる、多分相手を傷つけたりworseなことをしてしまったことよりも。これを利己的と呼ぶけど、想像力ってどうやったら持てる?優しさ?優しさも想像力も、それを行えるという技術で、私は優しさとか気遣いを表に出すのが下手な自覚があるのでその点で優しい人だとは思ってない。私のコミュニケーションは相手のことを思う行為というより、どうにかまともに近づこうとしている努力の結果みたいなやつなので常にぎこちないし機械的な感覚がある、自然さとかない。それも経験でしかカバーできないんだろうなというのが辛い。

 

 どうすればいいかという想像が苦手なのは、それこそAS(念のため、autism spectrumの頭文字ね)傾向の特性と呼ばれる分野でもあるんだろうけど、プラスそういうことで困ってきたときにそれを「困った」と自覚できてなかったり、自覚したとして助けを求める方法がわからなかったり、SOSを出しても助けてもらえなかったこととかとも跨ってることなんだろうななんて思ったりしてる。SOSを出しても、なんていうとめちゃ他責っぽいけど、要は説明が下手すぎたり自覚できてなかったりで私の出したそれがSOSと把握されてなかったのもある。でも自覚できなかった、それを表現する言葉がわからなかったのは私だけが引き受けることでもないしな?自分の持ってた困りごとを一番最初に助けてあげられたのは、メンクリにアクセスすることを決めた自分だと思ってるけど、それ自体はいいことだけどでもハードモードだったと思うし。

 

 想像力がないけどずっと趣味で文章を書いてきたのは、何なら私は一次・二次創作もするタイプなんだけどそれはなぜ?と思ったけど、それらは想像じゃなくて解釈だからなんだよなたぶん。考えることは好き、そしてテキストに向けるということはその場でプレビューが返ってくるのでその場で色々気付けるという、好きになるべくして好きなんだな、書くことが...シゴトの場で発揮される自分のできなさで、そうではない場での自分の良さを隠したくないなと思った。シゴトでも、優しい人になるのは目指さなくていいしふつうになろうともしなくていい、それは果てしなすぎるから、経験の中でなるべく多く考えて、最小限の傷つきを発生させるに留めようとする気持ちでやらなきゃなのかなと思う。諦めと自己受容のいい塩梅がそれかも。文章にしてたらやっと落ち着いてきた、やっぱシゴトでのできなさでこういう文章を書けるとか、それこそクィアリーディングみたいなことをしているのを良さとして理解できる自分でいたいし、想像力がないからこそ社会を見ようとすることをやめずにいたい、そう思える自分でいたい思いは持ち続けたいな...スーパーの駐車場で書き上げたらやっと落ち着いた、酒でストレス解消しようとするきらいがある人間なので、どんなにしんどくてもほどほどに、酒以外で、それこそこういう文章みたいな他の方法で消化させられるようにしないと、なんせまだまだ続くケアワーク従事人生、来週の観劇のために...