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今この瞬間の夢を共に〜『A.B.C-Z 10th Anniversary Tour 2022 ABCXYZ』 感想〜

 

 A.B.C-Z10周年ライブ「ABCXYZ」、行ってきました!ライブ自体がほぼ1年ぶり、春から環境が変わりなかなか活動を追う余裕がない状況、そしてジャニオタとして複雑な思いをどこかで抱えたままでのライブ参加になりましたが、本当にいいライブを見ることができたと思っています。今回は、ライブの感想、今の私のA.B.C-Zに対する思いについて書いていこうと思います。いつも通り自分の覚えていること、考えたことだけを書いている文章でしかないので、そういう感じで読んでください。では!

 

 

 今回のライブ、V6 groove以降初のライブだったんですよね。私は2021年11月1日以降も【V6ファン・V6が大好き・長野博さん担当】ですが、あのライブ以降、ジャニーズに対する熱量のかけ方が変わった面もあります。まず、学生ではなくなったことで時間のかけ方の変化がありました。特にここ数ヶ月は忙しさに振り回され身体・精神ともに摩耗していた感があり、感情が動きにくくなることやエンタメや知識などをインプットする余裕がないことがしんどくて......*1そして、変わらずV6が好きなのにV6がいなくなったことでの喪失感はジャニオタ・アイデンティティにもダメージを与え、どのグループのライブDVDを見てもどうしてもV6がちらつき、V6のを見ても「楽しい」の前に「懐かしい」が来るのがあまりにも切なくて、grooveコンに至っては未だに見ることができなくて、過去最高にライブから遠ざかっていました。今年に入って9現場行きましたが、全て舞台でした。*2行くチャンスがあったかもしれないライブが少なくとも3つあったのですが、どうしてもその気になれずライブ情報を見送っていくうちに、ジャニーズ・エンターテイメントに対して前みたいな圧倒的な楽しさを見出せなくなっていくのかな、と寂しさと冷めた思いが混ざったような気持ちでいました。*3V6以外にも特別好きなグループ(ジャニーズ内外関わらず)がいましたが、様々な理由が重なり追うのをやめたグループがいくつかあります。そうなってしまい、情熱が無理やり吹き消されてしまったようなやりきれなさ、そうなった自分にもショックを受け、戸惑っていました。率直に言いますが、私がV6ファンであり博担である限りgrooveコン以上に感情を揺さぶられるライブはないだろうし、そんな気持ちで今回のライブを見て私はどう思うのか、全く想像がつきませんでした。A.B.C-Zを好きな気持ちは本当のはずなのに、もしも何も感じられなくなっていたらどうしようと、どこか恐怖に近い思いをどこかに抱えたまま、それでも会場に入ると気持ちは高揚し、ペンライトのチェックをするのが懐かしく、手拍子で待つのが懐かしく、客電が落ちた瞬間会場の空気が動く感じが懐かしく、そしてライブが始まりました。

 

 

 

 塚田くんが現れた瞬間、思わず「エンジェル................」と呟いてしまいましたよね。マジで。しょせん現金なオタクなもんで。(そもそも塚田くんのファンになったきっかけのひとつがまあまあ単純な出来事なので......そうであろうと大切な思い出なことに変わりはないですが......)割と最近、熱海五郎一座で塚田くんを目撃してはいたのですが、やっぱ私はアイドルの塚田くんを好きになったオタクなので......いつも上げてくれる塚ウィンファンの動画、ライブ日前に上がったやつが髪型が変わったらしいと風の噂(オタクのツイート)で知り、新しい姿はライブで見たい...!と再生しなかった自分の健気なオタクっぷり、我ながらかわいいなと思いましたもん。本当に塚田くんはかわいくてかっこよくて天使。カラーグラスで登場してくれたのも最高。めちゃ似合ってたし、似合うどうのこうの以前に、気合が入っていることがわかる盛り盛りゴテゴテの装飾を以ておのれを飾り立てようとするその意識を何より愛するオタクなので…*4そして塚田くんのダンスが本当に好き。特に『花言葉』『Lily−White』『Vanilla』ね......どの曲かは忘れてしまったのですが(センステで円形ステージが動いてたのは覚えてるけど曲を忘れた、鬼の記憶タイプ視覚優位型)、河五/戸塚田でダンスのタイプというかクセが違う!!!と興奮したんですよ。河五が滑らか型、戸塚田がパワー型にしっかり分かれててすげえ!!!となったのですが、塚田くんはパワー型ダンスのまま丁寧に音ハメもばっちり取ってて、その瞬間がすごいダイナミックでドラマティックで美しくて、好き......!を更新しました。早く円盤くださいできればマルチアングルもくださいお願いします。あと塚田くん絶対手を振ってくれた。エリア一帯へのファンサだったけれど、絶対目があったと思う。そう思わせてくれることがアイドルの経験値だし、あの心が躍る感覚はライブでしか味わえないよなと思ったし、隣も黄色ペンラを振っている方だったのですが、ずっとその方と視線の方向が同じで、塚田くんが後ろ姿しか見えないところに行ってもずっと塚田くんを追いかけていて、うわあ今めっちゃライブに来てる…になりました。ピンライトに照らされる塚田くんの後ろ姿、息をのむほど美しくて愛おしいよね…
 基本的に自担ロックオン型オタクなのですが、やっぱり五関くんのダンスは視線泥棒というか、ふと目に入ったが最後目で追いかけてしまうんですよね...『Black Sugar』は意識的に五関くんを見てました。それ以外の選択肢は存在しないからです。初めて見たのがzephyrコンだったのですが、当時からのなんかすごい動きをした人がいると思ったら五関くんだったという認識はバリバリ健在で(五関くんのターンの切れ味とスピード感はマジで天下一品なんですよね)、本当に五関晃一のダンスはジャニーズの宝。そしてね、24日夜公演の五関くんの挨拶よ。そんなに辛さに寄り添ってくれて、その上でそんなに強くいてくれるなんて、ちょっとすごいびっくりしていまいました。こんなに優しい人だったんだと沁みましたし、この人がいるグループを好きになれてよかったと本当に思いました。
 ライブに入るたびに思うのが、河合くんマジでかっこいい。私の思うジャニーズアイドルとは総合芸術で、造形、表情、歌、ダンス、声、オーラ、立ち姿、マインド等々数えきれないほどの要素の中から自分にぶっ刺さるものがある人に惹かれるようになってる仕組みの中で、河合くんはすごいきれいな円グラフになってる印象、しかもそれは平均的ということではなく河合くんにしか出せない魅力が輝いていることを意味するんですよ。髪がビビるくらいサラッサラで、歌がビビるくらいうまいのは毎回新鮮に驚かされはするけど一応はちゃんと知っていたつもりの魅力だったのですが、今回見て河合くんのダンスもめちゃめちゃかっこいいな......と思いました。正しい表現かわからないけれど、見せるため/魅せるためのダンスで、自分の美学と理想と、それを実現するための真面目さと努力とプライドがなきゃ絶対にできないダンスでした。私がジャニーズアイドルのダンスを好きになるのはたぶんそういうことです。動きひとつにも歴史が見えてくる。
 はっしーのファンサを見かけると「橋本担になりたい」という感情が湧き上がってくるのは私だけでしょうか??ギャルとうさぎさんのハイブリットみたいなCAWAIIをアタシも浴びたい......という欲望が溢れてくるんすよね。そして『S.J.G』で先にセンステに立って待つおにいズたちを追いかけるように歩いていく背中、本編が終わったあとの映像でもおにいズの後からそっとついていく背中、はっしーが見ている光景を後ろから見せてもらってあまりの愛おしさに泣きそうになっちゃいました。そして何と言っても、ずっとA.B.C-Zのセンターに立ち続けてきた人の矜持と強さは伊達じゃないんですよね。画が締まるし、逆にはっしーが真ん中にいることで4人がどこまでも広がっていける、A.B.C-ZのZ、Zから始まるの人は只者じゃないです。
 ジャニーズの人に対して初めて「怖い」と思ったのが、今回の戸塚さんのソロ曲でした。戸塚さんと私は全くの別人であるという当たり前すぎる前提をまず敷きますが、あそこで語られたような感情をあれだけまっすぐで剥き出しの「君」への愛に変換してしまえるのが本当に恐ろしいと感じました。きっと私は怒りとして放出する人間だから。あの曲はある意味で一方的にぶつけられる感情の暴力として機能するものでもあって、その身勝手さも怖かったし、誰でもない「君」のことだ、「君」が僕の光なんだとまっすぐにぶつけられ、戸塚さんにとって「君」、すなわち「You」が、「光」が、どんな意味を持つのかを全く知らないわけではないからこそ、自分のそこに釣り合わない軽薄な部分を目の当たりにさせられた思いで、目を離すことができませんでした。戸塚さんが曲のふとした合間に「You!」と叫ぶたび、本当に嘘偽りなく目の前のひとのことを掴まえて信じてるんだなと思い知り、この人の愛はどこからくるのか、いつかわかる日はくるのだろうかと考えていました。そして私はどうしようもない人間なので、24夜のアンコールでバンダナを外して出てきた(はずの)戸塚さんがあまりにも「「「美」」」でガン見してしまいました 抗えなかった............

 


 どのグループでもいわゆる周年コンの方が、わかりやすく派手な印象と裏腹に、構成としては淡々と進む気がするんですよね。周年コンサートだとどうしてもベスト曲をふんだんに配置するため一貫性を作りづらくなりがちで、すでにあるコンセプトをさらに作りこんでいくことができるオリジナルアルバムをひっさげたライブのほうが世界観を作りこみやすく、振り幅や物語性、メッセージ性を統一させられることでドラマティックさを生みやすいと思うので。*5今回のライブは、そういう周年コンのセオリーを踏襲しながら、「10周年だから特別」というより「10周年のA.B.C-Zだから特別」という在り方を見せてもらったような、パフォーマンスはやっぱり華やかでかっこよくて、でも勢いに飲まれたり任せたりするのではなく、感動が襲い掛かってくるエモーショナル満開という感じでもなく、感情の湿度が露点を超え涙が溢れだしてくるようなものでもなく、10年分のアルバムのページを一枚、一枚と丁寧にめくっていくような楽しさと温かさがあるライブだったように思いました。

 これまで培ってきたものを惜しみなく出すハイクオリティなパフォーマンスは存分に発揮されており、それは動く円形ステージの上で正面が目まぐるしく変わるフォーメーションを完璧にモノにして踊り切る職人芸だったり、制作:深夜テンションのシルク・ド・ソレイユみたいな(芸術点・ポップさ・狂気の配合が絶妙の意)、どうやって思いついたのか理解が追いつかないA.B.C-Zお家芸こと見たことのない舞台装置から叩き出されるアンエクスペクテッドアルティメットラクワンダフルエンターテイメントだったり、Jr.に魅了された会場の空気や、肩肘張らなすぎてて我々はただ5人の雑談を見せていただいている……?と錯覚するような、かなり突拍子なかったりグダったりする(注:味)MCから一気に会場中の空気を支配するスマートな力強さだったり、美婆(読み:びばあ)(字だけじゃ何も伝わらん)の森羅万象を巻き込む勢いの怒涛のエンターテイメントだったり、ジャニーズ伝説の正統な継承者だからできる「ジャニーズ」を引用し「ジャニーズ」を背負うプライド、そしてそれをA.B.C-Z流にブラッシュアップした大名曲『サポーターズ!』の多幸感、「私の好きなA.B.C-Z」を存分に味わえたライブでした。特に今回の舞台装置、通称「5bridge」本当にヤバくなかったですか?まずなぜあれを命綱なしでやる???世紀末のような荒廃感のある空間を走るレーザー(A.B.C-Zのライブ、レーザーめっちゃ綺麗なのよ)、黒を基調とした重たい印象の衣装をまとって君臨するA.B.C-Zめっちゃかっこよかった……特に五関様......眼帯つけて出てきたとき悲鳴上がったもんな......オレンジ、紫、白のライティングに照らされ佇む姿が荘厳華麗なのにどこか世界の終わりのような絶望感にも包まれていて、ぼんやり浮かぶ5人のシルエットが完全に手塚治虫のアニメの世界でした。A.B.C-Zの醍醐味は身近さや親しみやすさではなく、ジャニーズ・ショーマンとしての技術、能力、アイデア、プライドが10000%の勢いで襲い掛かってくる多種多様な「「「圧倒」」」にひれ伏す瞬間だと思っているので、すげえ……!!を何度もさせてくれて本望だし、それを毎回更新してくるのがさすがA.B.C-Z。衣装もね~~めちゃ良。最初の重厚なゴールドと黒のロングジャケット、それを脱いだ後にひらひらと動きに合わせて動くベストの布と紐の中間みたいなやつも好きだし。世紀末メドレー(バニラ~ブラシュガ~火花のこと)(その呼び方やめなよ)の黒衣装もめっっっっっちゃいいし、背中にメンバーカラーで「A.B.C-Z」とプリント?刺繍されているTシャツもシンプルながらやっぱりよかったけど(メンカラ背負うのはいつ何時も最高なので)、一番好きなのは赤の衣装です。私の中でA.B.C-Zのグループカラーは赤なので、5人が赤スーツを着てるとすごいしっくりくるし似合うしでいいなあと思うんですよね。「A.B.C-Z」になったきっかけであり始まりであるはっしーの赤であり、劇場の緞帳の色であり、王道を歩む彼らのための色だと思います。あのスーツ調の衣装をまとって踊り、曲が終わった後のポージングがマジで画になりすぎる。スポットライトに照らされてスクリーンに映ったシルエットが息を呑むほどかっこよくて、あの姿がどんな意図的な演出よりドラマティックだったと思います。

 ただ、すべてが「いつもの」A.B.C-Zかというとそういうわけではないんだよな、とぼんやり感じたライブでもありました。はっしーのメンバーの中で唯一開催したソロコンから引用したパフォーマンス、河合くんの自分自身のジャニーズ人生を照らし合わせたつんく♂提供曲(マジで!?!?!!??!!????になった)(ゆるいなりにもハロオタ6年目なので......)、五関くんのダンスという最大の武器を封印し、その代償に世界の覇権を握る(一切誇張なし)DAIGO提供曲はそれぞれが個人でやってきたことや個人でやって来たことで築かれた関係によってできたもので。戸塚さんのソロ曲はあくまで「戸塚祥太」の独白であって、そこにA.B.C-Zという苗字はつかないものだと解釈したので、4人は「一人で戦ってきたフィールドで手に入れたもの」という固有の歴史を持ち寄ってのパフォーマンスだったのだと思います。きっと数年前だったら見られなかった光景で、これもまさしくA.B.C-Zの10年分の積み重ねの成果なんですよね。
 だからこその『S.J.G』よ......曲の中でキャラや特技など「個」として立つにはどうすればといいんだろうと漏らす、きっと誰よりも早くその壁にぶつかり乗り越えなければならなかったであろう塚田くんが、「横みればいつだって君がいる」「1人より2人 2人より5人がめっちゃ楽しいね!」と、「ソロ曲」でステージに皆を呼び寄せるのがさ…本体という枠組みであり仕事であるA.B.C-Zは、きっと私たちに伝えられることはない愚痴や近況報告をするような温かい場であるという再確認、もしくはそういう場にし直していきたいという願い*6で、そしてこれからも道が続いてくことを確信しているのがもう...............最初に塚田くんの隣に来るのが戸塚さんなのがもう...............センステからメンステに行く花道を駆ける5人の後ろ姿がもう...............

 

 

 

 10年目を迎えた今のA.B.C-Zらしさとは、ジャニーズの継承者であるからこそできる混沌としたきらめきを果てしなく表現し続けてきたというプライドと、何度でも再スタートを切っていこう、何度でも「もう一度、今ここから始めよう」と歌うことができる強さ、そしてそれらをステージの上からまっすぐ「僕」が「君」に向かって届けているんだよと信じさせてくれる、10年かけて培われた温かく優しい説得力だと思います。A.B.C-Zは、果てしなく続いているジャニーズ・エンターテイメントを体現し続ける「ジャニーズ伝説」の担い手であり、デビュー曲である『Za ABC~5STARS』、彼ら自身の始まりからも「時代を超え5stars つないでくonly one heart」と、パフォーマンスの精神性において「継承」が宿命としてあるグループです。同時に、歌詞に「A.B.C-Z」「5」「Star」と彼らを象徴するワードが登場する曲がかなり多く、彼ら自身の歌を歌うこと自体が歴史に名を残す営みにもなる、A.B.C-Zのためだけの歌、代替不可能性という特別な固有の物語をたくさん持っているグループでもあります。また、5周年の年のシングル『Reboot!!!』で「ここからリスタート」と、今回の10周年シングル『Graceful Runner』で「ここがstart line」と、過去を振り返るようなタイミングでこそ「もう一度ここから始める」と歴史を更新しようとするグループでもあります。一見相反するようなこのふたつのメッセージを噓なくまっすぐに両立し、届けられるのがA.B.C-Zの魅力で、私は彼らを単なる語り部だけを遂行している遠い存在だと感じたことも、身近で泥臭い努力を前面に出しているグループだとも思ったことがありません。いつだってジャニーズというプライドを背負っているという美学と上品さがあって、立ち止まって悩んでも必ず何度でも前に進もうとするひたむきさがあって、そして誰よりも「You&me」の関係を大切に歌ってきたグループだと思っています。
 そもそもアイドルとは、どれだけたくさんのファンを前にしようと「君と僕/私と彼」という物語を築いていくことができる、それぞれのための特別な夢を見させてくれる存在だと考えています。そして私はA.B.C-Z以上に「君と僕」がともにあることを感じさせてくれるグループはないと思います。これまでA.B.C-Zが歌ってきた歌、伝えてくれた言葉、コロナ禍で開催されたライブツアータイトル「But Fan Key」、ライブの締めにいつも言ってくれる「俺たちとみんなでA.B.C-Z」、そしてアンコールで歌われた「サポーターズ!」、これら全部にA.B.C-Zらしさが詰まっていたのだと感じたライブでした。

 冒頭で書いたように、2019年に好きになってから少し距離を置いた期間もあるため、私がA.B.C-Zを追いかけてきた期間は決して長くありません。熱量もかなり波があり、特に2020年後期からは色々なことがあり、遠ざかっていた時期もありました。でも、A.B.C-Zのエンターテイメントを嫌いになったことはないのだということを今回のライブで改めて知り直すことができました。24日夜公演の戸塚さんの挨拶で、「過去も未来も置いて、今を共に生きよう」と言われたとき、そうか、今この瞬間好きだと感じられることがきっと何より大切なことなのだと思い出すことができました。それは、遠ざかっていた期間があって、まだ喪失の傷が癒えていなくて、ファンとしてA.B.C-Zに向けていた思いまで変わってしまっていたらどうしようというこれまでの負い目とこれからの不安を抱えたまま今回のライブに参加した私を「今」に振り向かせ、今この瞬間を積み重ねていくことがこの先の未来という特別な夢をみることなのだと、アイドルファンの楽しさ、アイドルとファンの関係の特別さ、尊さを再び感じさせてくれた言葉でした。そして25日昼公演で発表された新曲『#IMA』。これが今のA.B.C-Zの答えなのだと思えて仕方ありませんでした。

abcz.ponycanyon.co.jp

 

 

 ジャニーズ、そしてアイドルを問わずたくさんの音楽エンターテイメント好きになってきましたが、これまで出会って好きになってきた中で、どのアイドルも、グループも、バンドも、「このグループで一番好きな曲」を決めることができなかったことの方が圧倒的に多いですが、A.B.C-Zには「一番好きな曲」が明確にあります。『FORTUNE』です。「この瞬間が永遠に変わるとき」と刹那的な瞬間が未来まで照らすものに変わっていくという夢のような光景があり、「空を駆け抜けるFalling star」と星のモチーフが描かれることでA.B.C-Z私小説であることが示され、「Don't you mind,one more time」、もう一度走ろうという鼓舞があり、「Don't stop never give up いま誰よりも速くGo with me」と、『FORTUNE』、今この瞬間に誰よりも速いスピードで空を駆け幸運を掴み取りに共に行こうよと希望を一緒に追いかけていく旅路を歌う、人生讃歌であり夜明け前の1番暗い時間を諦めず何度でも共に輝こうという励ましであり、君と僕の特別な夢──ファンにとってはアイドルが作り上げる偶像としての、アイドルにとっては彼らが作り上げる現実としての──が交差する瞬間の、刹那的だけど絶対的な、眩しすぎるきらめきの歌だと思っています。こんなにもA.B.C-Zらしさが詰まっていて、そしてそのらしさがこんなにも美しいだなんて、本当に素敵なグループを好きになれてよかったと深く思います。

 

www.youtube.com

 

 『FORTUNE』のライブ映像です。みんな本当にいい表情をしていて最高の映像です。ぜひ見てください。

 

 

 10年かけて磨かれたらしさは、どの面から見ても美しくまぶしく輝く一等星です。これからの旅路も温かく楽しいものであることを願って、どうか共に進みましょう。A.B.C-Z、改めて10周年おめでとう!!!!!

 

 

 

*1:だからこのライブのために頑張ろうと自分を鼓舞してどうにか乗り切ってきたけれど、なんかつばきファクトリーの『アドレナリン・ダメ』みたいだよなあ...と思ってたのもちょいある...これがいいことなのか悪いことなのかはわからん

*2:厳密に言えばGuys俺たちも行きました。とても大切な現場でした。

*3:その間トニセンやVの人たちのSNSを見るのは楽しかったし、ライトなオタクとして楽しむのも悪くないなと思っていました。あと唐突にMIU404にどハマりしました。どうしてこのタイミング

*4:その理論で、ライブや歌番組などでバリバリのヘアアレンジをかましてくる阿部亮平さんがとても好きです

*5:その点で、V6がラストライブをオリジナルアルバムをメインに作り上げたのは上手かったなと思います

*6:24夜公演のMCで五関くんとはっしーが「昔千駄ヶ谷だか千駄木ルノアールでコーヒー一杯で3時間くらいゲームしてたよね」と話していて、ギューーーンとなりました……