光を見ている

まるっと愛でる

信じるならばおいでよ、歌おう 〜NEWS 『EPCOTIA』感想〜

星の数ほどいる、といったら大袈裟ですが、沢山いるジャニーズグループ。私はドの付くDDなので、ツイッターはてなブログを読んで面白そう!と思ったグループのライブDVDは軽率に買うし、ツイッターのライブレポや感想、考察なんかを見てこれは絶対面白いやつだ!と思ったら軽率に現場にも足を運びます。

そんな割とイマジナリーフッ軽の私ですが、どうしても簡単に手が出せなかったグループ(のライブDVD)があります。そう、NEWS。

何故かというと別に悪いイメージがあるからとかそういうのはないです(基本的にお花畑ヲタクなので...)。ファンクラブに入っていないので情報源は専らツイッターなのですが、ツイッターから入ってくるNEWSのライブの情報、全部ヘビーじゃないですか。しかも全貌が全然掴めない。(そしてNEWS担の方のはてブも重いor長いorめっちゃくちゃギャグ線が高い)コンセプトがガッチガチで、物語が1ライブで一区切りではなく繋がっていて、長いプロジェクトになっている(らしい)。私のNEWSの知識は「NEWS」〜「QUARTETTO」で止まっており、(それも曲を知ってるというレベル)*1そこから時が経って今(このブログを描き始めた当時)は既に「WORLDISTA」ライブが終了していた頃。NEWS四部作になっていることは知っていたため、もう次で終わりやん...どうしよう、これは最後のライブを見た方がスッキリするかな...私のポリシーとして「最新が最高」というのがあるため、もうあと何日で最新作「EPCOTIA ENCORE」も発売になるし、今日は大人しく帰ろう...と思って、タワーレ◯ードのジャニーズコーナーをぐるっと回っていざ帰ろうとした数分後。

 

 

 

『NEWS ARENA TOUR 2018 EPCOTIA』お買い上げ〜

 

ある程度のまとまった金を持ったヲタクがタワレコに行ってタダで帰れるわけがない。そして堪え性があったらこんなにフッ軽ヲタクして貧乏学生のくせに月一ペースで観劇に東京に行ってない。忘れてた。あそこの浪費欲求の刺激度合いは半端ないことを身を以て実感しました。

 

 

途中から、しかもライブ参戦どころかライブ映像すら見たことがない人間が急に見るにはヘビーだとはわかっていましたが、買ったらもう関係ねえ。ということで見ました。見終えました。

 

 

いや〜新世界。NEWSこういう感じなんだ〜という冷静な視点は速い段階で捨てました。めっちゃ楽しいし面白いしヤバいし愛おしい人たちのグループのライブだった。ということで感想書きます!恐らくリアルタイムで追っているファンの方にとってはいつの話やねん!という感じでしょうけど、ヲタクはコンテンツにハマったその瞬間が旬なので!面白いものはアツいうちに書く!ということで色々断片的にヲタクの興奮を書きます!思いっきり内容に触れてます!では!

 

 

まずOPから濃い。宇宙がテーマだとは知ってたけど、スペースシャトル・宙吊り・脱ぐためだけに着てるコート!!!

初っ端から盛りまくりで超楽しい!!!

 

 

これはただただ下書きメモに残ってたのをそのまま掲載するんですけど、

 

フライング 

まっすー:ピーターパン

シゲ:セーラームーン

小山さん:ゴムに負けず劣らず手足が長い

てごちゃん:妖精

 

私のNEWS観はこんな感じです。(どんな感じ?)

 


宇宙遊泳のヤバいCGを見て「トニセンか?」と思うのやめたいトニセンのヲタク(シュールすぎてヤバいという意味です)。CGはヤバいけどこの観客の巻き込み方は上手いな〜と思った。

 

 

 

 

小山さん

ライブを見てると、小山さんの信頼のされ方が本当に愛おしくなる。メンバーが大好きで、支えるのではなく寄り添う、優しい影になる人だな、と思いました。あなたがいなきゃ光れなかったり主役になれなかったり立てなかったりする場面があるんですよ。メンバーを、時にファンを主役にして、自分はNEWSというグループとファンとの媒介者になって、自然に自分を消しててびっくりしました。そんな技術使う人だったんだ...沼...
そしてソロの刺激が...30代後半ジャニーズとしては近年まれに見る前開き具合ですげえ生an・an(のセッ特集)だ......... と心のDTがビビってしまった。ただ、ananは客体の極みだと思うんですけど、あの映像はどこまでも客体化されることを拒んでいるというか、最後の眼差しが怖すぎた。なんか不可侵...と思ってしまった。そしてそのままの衣装で『Sweet Matini』をやるの天才か???39:01の吐息、その後の目線、表情、ク〜〜〜ッ... 

煽りが上手い!声のトーンも、言葉選びも上手い。言葉を届けることを積み重ねてきた人の力だなあと。ファンに対してでも、メンバーに対してでも、「あなた」への言葉で、だから届くんだなあ...

 

 

 


手越くん

さっすがてごにゃん♡は伊達じゃねえ。『TWINKLE STAR』15:05で口を尖らせてピース→満面の笑みがマジでかわいい。私の中でかわいい顔つっったら手越くんなんですよ...そんなド主観抜きにしてもかわいい...イエベ春の輝きを放つ天使の三十路...そして『紅く燃る太陽』で音ハメで投げチューするのを見てマジサイコー!!と叫んだ。ヲタクなので。てかこの曲ポエムパートあるんだ...もしかしてトンチキ曲...?ファンサする顔が幸せそうで...トロッコの上でぴょんぴょん跳ねて...かわいいね... 守りたくなるタイプのかわいい...存在がYUKIのランデブーだよ...*2

でもって、かわいいことにある程度自覚があるゆえのぶりっこもして(ex:DTFのシゲに顎クイされたあとの表情)、見覚えがあるなと思ったら表情の付け方が横山玲奈ちゃん!!(モーニング娘。‘20所属)(伝わる人に伝われ)

ちゃんと、と言ったらあれですけど、ファンをちゃんと見て、ファンに向かって手を振って笑ってる顔がTHE・無邪気って感じで、

何が凄いって、あれだけ手越祐也個人としてキャラクターが成立している人が、EPCOTIAの世界観に馴染んでいることですよ。濃い×濃いになるのではなく、シンプルに求められたものに応える、ということなんですけど、アイドルとしてのプレイヤー能力高え...歌で全てを届ける、という自信であり責任を負い続けてきたアイドル、だからこその在り方だなあと思いました。

涙の紛らわせ方がずーっと同じ所を掻き続ける、同じ動作を繰り返すのが子どもみたいでハアーーーなったよ...そんなウワーン...って泣くのかよ...もう......ひっそり涙がぶり返してるのも......

 

 

シゲ

急に友達みたいな距離感出してごめん...こう呼びたくなる...

加藤シゲアキさん、もしかして脚長いですか?フライングの時の宙返りで気づいた...小山さんが細長すぎて目立たないけど、もしかしなくても長えな?

私は加藤さんの歌声を「スパイシーでハスキー」だと思っていて、声質、通り方と加藤さんにしか出せない味が好きなんですけど、『Sweet Matini』の上:加藤&下:増田になった時の加藤さんの歌声がめっちゃ好き。ジャジーな曲と相性良すぎる。そしてキザな小芝居を打つのが似合いすぎる。

初めて知ったんですけど、加藤さん結構かっこつけるタイプのアイドルですね...?最高じゃないですか...『BLACKHOLE』の「123」、指先までかっこつけてて最高でした。ここがバーレスクなら万札を「123」に合わせて握らせてた。それだけじゃなくて、DISC1と2の間のINTERで髪型変えてきた時も。インターバル開けて髪型変えてくるタイプのアイドルだと思ってなかったよ...ハ〜ン...最高!そういうタイプのキザ、超好き。最高。

『UR』は4人とも全力で歌ってるんだけど、こんなに全身全霊で歌を歌う人だとは思ってなかったな〜!こんなに無防備に歌を信じている人だと思ってなかった。ラスサビの転調後、全身を使って歌うのを見て、クリエイターでもある加藤さんにとって、歌は表現するという目的以外にに思いを届けるのに歌うことを使うものでもあるんだという風に思いました。言葉だけではなく己が歌うから意味を持つのだ、と歌う。これはライブじゃないと見れない姿だな〜!キザで泥くさい、めっちゃ魅力的な人です。

 

増田さん 

シャンプーとトリートメント何使ってるの???髪の動きがエロいジャニーズ2大巨頭だよ!*3今からキモい話するんですけど、『EROTICA』で揺れ動く増田さんの髪、秋の月夜に照らされるススキだった。柔らかくて乾燥しててふわふわしてるのに、周囲の空気が夜だから湿っぽくて重いやつ、あれ。重力も味方につけて動く髪、5億点。

 

増田さんと言ったら!(パンパン)歌が上手い!っつーのはジャニヲタの共通認識なのはそうなんですけど、テレビではその「上手い」の一面しか見せていなかったんだ、と知りました。ええ、『Thunder』です。増田さんがNEWSの衣装を作ってるのは知っていたから、ソロ衣装を楽しみにしてたんですよ。ええ、この時点で歌にはそこまで注意を向けてなかったんです。

それが雷鳴が轟いてステージごと照らされた増田さんを見てマジでびっくりした。白黒フィルターをかけられて、シンプルな(といっても形はかなり特徴的だけど)ノースリーブにスキニー、そして柔らかく歌うのだと思っていた「まっすー」はそこにいなくて、地面、空間に叩きつけるように「歌う」増田さんがいて。作られたかどうかなんてものは私にはわからないですし、人間は多面的なものですが、それにしたって作られたものではない、もしくは自分で作り上げたものにもがかされながら言葉を歌う姿に足がすくむ思いでした。勝手なイメージなんですけど、増田さんってどんな時でも顔が、特に目元が隠れる髪型はしないイメージだったんですよ。それが『Thunder』では360°ステージ、カメラの角度の問題もあるんでしょうけど、結構髪で目が隠れているカットが多くて。今目を隠しているんだな、と気づいた時ちょっと肝が冷えました。私が覚えている「目を意図的に隠すアイドル」って、もうかなり前の話ですけど、スマスマのノンストップメドレーの時のハットをかぶった中居くんなんですよ。あの時の中居くんの目を見せない姿勢と、この増田さんの目を見せない姿勢は多分同じようなものだ、と思ってしまって、恐ろしさを覚えてしまった。

 

おまけ・コヤシゲとは...?

ここまでバブになるかね?ってくらい加藤さんが小山さんにバブっててびっくりした。かわいい成分がある人たちがベタベタしてるのはかわいいけど、綺麗系な顔面の人たちがベタベタしてると見てはいけないものを見てしまった気分になる。開始20分立たずにチューを要求する・される間柄だとは思ってなかった。至るところに激ヤバな接触があって怖い。その小山さんには受容されるという自信は...なぜ...?怖...

 



 

ライブ、そしてアルバムを評する時に「世界観」という言葉が使われると思うんですけど、実は日常に寄り添うようなものよりも、ある世界観が確立しているものの方が表現されるものが限定的で、狭い世界を指しているんですよね。だからこそ特別になりうる。でも日常と乖離しすぎているから、一歩目を踏み出すのは結構ヘビー。気軽に行けないとも違う、部外者だった者はある意味排他的な空気を感じてしまうけど、決して拒まれているわけではなくて、入ると楽しい。コンセプトがガッチリ決まっていて、四部作シリーズの途中である(特に)ライブは、いわゆる新規ファンが入りやすくなるようなものではない。*4この観客に一歩を踏み出す勇気を必要とさせる作り、面白いと思いますし、ファン自らに近寄らせる仕組みが、ファン強くを巻き込み惹きつける力なんだろうな、と思いました。私は好奇心で一歩を踏み出したクチですが、テレビでの姿を知っているからこそ楽しいです。

 



私はそこまでNEWSを深く知っているわけではないので『UR』にどのようなメッセージ、ストーリーが込もっているのかはよく知りません。でもNEWSにとって大切な曲である、というのは知っています。歌詞にある「力を貸してくれないか」ということは一人で歌っている状態では未完成で、それが救われるのはメンバーと歌うことなのかもしれないし、ファンの歌声を聴くことなのかもしれないし、届く誰かがいることなのかもしれない。つまり、一人だとダメなんですよね。『UR』が収録されているアルバムは「NEVERLAND」、NEWS四部作は(今書いている時点ではもうわかっているので書きますが)ネバーランド、宇宙、世界とそれぞれ強烈な世界観の中でずっと歌われてきている。作り手はずっと先まで見えているし、受け取り手は置いていかれてしまいかねない。日常と離れすぎて世界観に圧倒され、ただの観客になってしまいそうになるのを引き止め、あなたと私になるのが、NEWSのライブにおける「(みんなで)歌う」ことなのかな、と思いました。あの場にいる限り、歌うことを選んだら、誰も一人でも孤独じゃない。

 

そして近づいてくれた相手にめっちゃ歌わせる!全編通して強く感じたのは、NEWSという集団は歌の力を信じているということです。同じ歌に関しても、歌に宿る歌詞に導かれる、言葉に導かれるのが関ジャニ∞だと思っているのですが、NEWS、そしてNEWSファンは歌うことそのもの、歌とは届けるもの、あなたには私(たち)がいる、ということを、その力を信じているのだなあと。共有の一歩先の段階で、ファンが歩み寄ることで孤独ではなくなる。互いのとる、与えられたものに精一杯を返すというシンプルな営みが、こんなに夢と愛に溢れていて、それができるのは「歌は届くと信じる」ことを選んだNEWSなのだなあと感じました。

 

 

シンプルにこだわりが詰まったエンターテイメントめっちゃ楽しいし、演出ヤバいし、歌上手いし、いい歌だし、何が起こるかわからないし、みんな笑っているし、いいライブだなー!!と思いました。4人みんな愛おしくなるね!!!!早くコロナが収まって「STORY」ライブスタートできますように...!

 

 

*1:余談ですが、当時部活の関係で長距離ランニングをするのが日課だったのですが、音楽を聴きながら走るときのお供は「QUARTETTO」が定番でした。『シリウス』にどハマりしました

*2:https://sp.uta-net.com/song/76755/

*3:もう一人は関ジャニ∞安田章大さん

*4:特にNEWSはライブのネタバレがジャニーズ・ジャニヲタ界隈でも厳しめと聞きますし、それも排他性を支える要因の一つなんだろうなと思います。良し悪しではなく、あくまで戦略、スタンスの話です