光を見ている

まるっと愛でる

共に夢を歩ませて

この1年、ジャニーズの大きな動きと言えばやはりJr.の活動範囲の拡大でしょう。ジャニーズJr.チャンネル、毎回楽しく見ています。ジャニーズのきらめき、そしてJr.特有の若々しさや爆発力が新鮮で楽しくて、めちゃめちゃ恩恵にあずかっています。それでも、私はJr.を推すことはないと思っていました。

それには理由が二つあって。一つは、デビュー組でも全くないことはありませんが、やめる人は圧倒的にJr.の方が多いからです。グループができて、選ばれない人がいて、ある日いなくなるというのを何度も見て、もし自分の好きな人がそうなってしまったとき、あまりに辛い。それが怖くて、深入りするのが怖いと思っていました。

そして、いわゆるデビュー組の特権である、ある程度の安定感が、私の肌に合い、また私のヲタクをするうえで大事な要素だったからです。

人に対して無難な安定志向を持っているみたいで自分でも本当に嫌な奴だなと思う所なのですが、Jr.に近づかないようにしていたのは、未来の見通しが立ちづらい環境にいる彼らを見るのが怖かったからです。自分たちだけのフィールドが確立しておらず、歴が長くても持ち曲はCDデビュー組よりはるかに少ないJr.は経験でハンデがあります。私は、ジャニーズのグループについてはパフォーマンス、MC、立ち振る舞いが完成された美しさを好きになる傾向がありました。それは、私のジャニヲタ史がV6の20周年のタイミングから始まったのもありますが、EXILEが大好きだった時、HIROさんの勇退という、メンバーがいなくなる経験をし、それがとてもショックで辛くて、その時から誰かがいなくなることが本当に苦手になり、ジャニヲタになってもその傾向は変わらずにここまでやってきました。

 

Jr.チャンネルは、今までなかった露出の場であり、デビュー組のメイン戦場であるテレビと比べて演出が少ない分、個人の個性をよりリアルに感じられるコンテンツだと思います。雑誌のコメントよりも遥かに「素」の感じを見られるようになり、またライブ映像などのパフォーマンス動画が全体的に少なめなこともあり、よりパーソナルな部分を見られるようになったと思います。

チャンネルが開設しても、Jr.を推すつもりは本当になかったのですが、推しがいた方がヲタクは楽しいことはこれまでのジャニヲタ人生でよくよくわかっていたので、誰を好きになるのかな、と正直ドキドキしながら色々な動画を見ていました。その中で最初に何となく惹かれたのは、同い年だから、という安直な理由と、この人のさりげない、というか感覚的な気遣いと瞬発力面白いな、という理由で、Travis Japan松田元太くんでした。とはいっても、この人が好きだ...君が自担だ...というあの感覚って、やっぱりあるじゃないですか。惰性で推しだというのは余りに失礼なことだと思っているので、Jr.は好きだけど、やっぱりこの中からは推しは見つからないな、と思いながら、応援と言えるほどの熱量ではなく、緩やかに見ていました。

 

 

https://m.youtube.com/watch?v=8DVaZusp88s&list=PLBw8EmMNM8vzJRwZ05UlynrP563a65L0i&index=34&t=0s

 

 

ジャニーズしてる!とか、そこそういう感じの関係なんだ...とか、ヲタク的な観点から印象に残る人、印象に残る場面はどの動画にもたくさんありますが、その感じとはちょっと違う、関心したという意味で印象に残ったのが、この動画での如恵留くんの振る舞いです。音声ガイドの如くとても丁寧に、細かくわかりやすく説明してくれているのを見て、とても頭が良くて気遣いができて、何より会場で一緒になるであろうファンを置き去りにしない優しい人だな、と思いました。

その後も、趣旨の緩さとメンバーの全力具合がぶつかって面白いトラジャの動画を良く見ていると、なんとなくメンバーの個性だったり、担う役割なんかも見えてくるようになりました。特捜9で見る佐久間くんこと宮近くんはトラジャだと赤ちゃんとセンター二つの顔を持っていることを知ったり、しめちゃんの不思議っぷりにこいつただモンじゃねえな...と恐れ慄いたり、*1閑也くんの笑い声が予想以上に可愛かったり、ヒモだヒモだ言われている海人くんが鬼のようなスタイルとぽやぽやニコニコしていてこいつぁ沼だな...と悟ったり、松倉くんはシャイと盛り上がりたいと可愛いと可愛いと可愛いで出来上がっていたり、元太くんの人との距離の詰め方、懐の入り込み方はすげえな、などと、Jr.の知識はなんとなくレベルだった私にとって知らなかった面を沢山知ることができました。

その中で如恵留くんは最初からずっと、ハイスペックで頭が良くて、何より真面目で、という印象を変わらず持ち続けていました。Travis 幼稚園 Japanという異名を持つ賑やかで愉快なトラジャが話すときは場を回すことが多く、彼がMC役なのかな、と思いました。

MCでも頭の良さは滲み出てくる言葉選びをしますが、SixTONESの樹くんやSnow Manの深澤くんと比べても(優劣の話じゃないよ)、もしかしたらHiHi JETSの猪狩くんよりも小慣れていない感じで、丁寧で一生懸命で必死に喋るな、と感じました。

私は、Jr.の環境が今のように整う前のグループが乱立しだした頃、すとすのらぶとらと言われていた時代を知っており、その時にJr.にとってのグループの持つ意味の重要さを知りました。その頃から彼らを認識しました。トラジャを初めて見た時、彼らは9人でした。そして、メンバーが退所し、グループを抜け、そしてらぶがジャニーズから去り、如恵留くんはシンメを失った。Jr.にはよくあること、では済ますことはできない経験をしている人だ、ということを思い出しました。

その時に、如恵留くんのMCは、Jr.という土台の不安定さからグループを守らなければならないという必死さと、メンバーがのびのびできるグループの環境を壊さずにまとめたいという理想、この二つを両方持ってやり抜こうとしているように感じました。攻めではなく守りの姿勢を崩さず、新たなTravis Japanを一つにしたい、という思いを感じて、如恵留くんが見たいTravis Japanの景色を一緒に見たい、その道のりを応援したい、と急に強く思いました。

 

 

 

 

 

 

...という自分の感情に気付いた時です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、推しじゃね?如恵留くん、私の自担になったんじゃね?

 

 

 

いや〜びっくり。天啓に打たれました。ついにJr.に自担ができた。

と思ったのですが、何だかこの思いに罪悪感のようなものを感じているのです。

私はアイドルが好きで、アイドルファンを自覚しています。アイドルを好き、という時に誰々を応援している、と言う事がありますが、私はアイドルは文字通りに応援するものでないと思っていました。アイドルに頑張ろう、とは絶対に言えないです。アイドルと私は同じステージの上に立てないから、一緒に頑張ろうと、肩を並べて同じように歩くことなんてできない存在だと思っていました。ファンはどうしたってステージの上のものしか見られないから、成長の結果の姿を見て驚いて喜んで感動することはできても、その過程を見ることはできない。アイドルは育成ゲームじゃない。アイドルはファンのずっと先を見据えて歩いている人たちだから。何より、ステージではないところ、見せることを選ばない過程の部分に勝手に物語を乗せるのはあまりに高慢で乱暴なことではないか。勝手に自分も彼らのストーリーの中の登場人物になれるはずがない。好き、の前に応援したい、が芽生えたのは、アイドルを軽く見てしまったのではないだろうか。ステージが確立されたデビュー組はその距離感があるから安心できた部分があるけど、Jr.の近さには馴染めないと思っていました。

 

でも、少なくとも現時点で、この先何が起こるのか、デビューという一つのゴールがあるのかはわかりません。その点において、幸か不幸か、Jr.のいる環境の本質は大きく変わったわけではないと思います。

その中で、私の新しいアイドルファンの形を教えてくれたのが、如恵留くんとの出会いです。如恵留くんを、そしてTravis Japanを応援したい。一度自覚したら、もう取り消すことはできません。応援して、心の距離を、ステージの上よりも近くに置きたいと思うことをどうか許してほしい。あなたの掴もうとしている未来を一緒に見たい。見たい気持ちは一緒だと信じたい。私は如恵留くんの、Travis Japanを愛して、守ろうと沢山の努力の末に武器を得て、トラジャの物語の表紙ではなく、本文を綴ろうとする真面目さが大好きです。知れば知るほど、如恵留くんの根幹にはトラジャへの愛情が流れているように感じます。如恵留くんが愛するTravis Japanを、これから応援します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

固くて重い文章を書きました。如恵留くんに対して、一番に思ったのは応援したい、ですが、本能が好きッ...!!と叫んだのは、あんなにロイヤルな顔をしているのに、ニット帽を被ってカラーグラスをかけてガラが悪くなったビジュアルが私の新たな好みの扉をズドン!した瞬間です。しっかり治安が悪くなるの最高。私の好きな人たちははポメラニアン(長野博さん)、トイプードル(村上信五さん)、太陽と月のいいとこ取り(塚田僚一さん)、柴犬(加賀楓さん)と、可愛いわんこが並ぶ中、如恵留くんは美青年とサルーキとマフィアの掛け合わせだからやばい。耐性ない。これからどうなるんだろう。

*1:エンディング曲は本当に奇才が爆発していた