光を見ている

まるっと愛でる

本気の愛、A.B.C-Z

「Love Battle TourA.B.C-Z 2018」「Black Sugar」初回B盤、「VS 5」を購入してしまいました。遅えよ。今になって怒涛の勢いでラブバトルコンプリートです。もともとA.B.C-Zは気になる、というか普通に好きだな~という位置にいたのですが、あまりにもラブバトルのDVDが良くて。クレイジーアクセルの如く購入ラッシュのビッグウェーブに乗りました。リアルタイムで追っていた方にとっては何を今更、って感じでしょうが、このA.B.C-Zが作り上げた作品を多くの人に見て欲しいのです。できればジャニーズというカルチャーそのものを愛している人、*1そしてもっと言えば、「ジャニーズとしてのA.B.C-Z」を前提にしてA.B.C-Zを見ていた私のような方にこそ見てほしいライブだと思い、ラブバトル三部作と銘打ちまして、3つの作品の感想を縦横無尽に書き連ねます。カオス!ともかく、A.B.C-Zは最高でした!!!!!そういうブログです。超〜文字多いです。書いてて気づいたんですけど、私長文書くの好きなんですよね...作品作ってるみたいで...迷惑な癖...

 

 

 

 

 

私がA.B.C-Zのライブに興味を持ったきっかけは、シングル「JOYしたいキモチ」でした。えびはジャニーズを愛しジャニーズに愛されているグループだな、というのが単純にそれまでえびに抱いていた印象でした。私はえびを「ジャニーズ伝説’13」→「from ABC to Z」→「ABC STAR LINE」の順番で知っていきました。見返すと、相当ジャニーズ色が濃いチョイスだと思います。ジャニーズ色については後述しますが、この流れでえびの作品に触れたこともあり、えびはジャニーズクラシック、ストーリー性の高いショー用の楽曲、ライブ向けの曲が多い印象でした。

ジョイポリスとのコラボを聞いたとき、ツイッターでファンの方々が「急にどうした!?」と混乱&高揚した空気だったのを思い出し、なんか面白いことが起こってたな〜とヲタクセンサーが反応し、その流れで「JOYしたいキモチ」を買いました。

この曲について、あらゆる皆様怒らないでほしいんですけど。歌詞を見ながら聴いたとき、SMAPが歌ってそうだな、と思いました。怒らないで!!あくまで私の感想!!そりゃ別物、それぞれ唯一無二なのは百も承知ですが!!冒頭の脱力感、普通の日常の中から切り取ったものを特別な風景や思い出に変える力、いい意味でくだらない思い出が確かに幸せにつながる情景描写、そしてその幸せから切ないを抱えて終わりに向かうまでを描き、続くのは明日という地続きの人生観、これらを感じ、すまっぽいとちょっとびっくりしました。*2

その前のシングルでの、忘年会のジャケとクリスマスと終電を組み合わせる技にずいぶんトンチキいってんな、と思ったのですが、JOYしたいキモチを聴いて、知らない間にジャニーズにのステージの上だけには収まらないもっと広い視点を獲得し、日常を送る人に贈る歌を歌うようになっていたのかと、ジャニーズを背負うえび、というそれまでの印象から、A.B.C-Zそのものに興味がわきました。

 

 

こっから3作品を横断して感想で〜す

 

 

橋本くん&卍ハシ子卍&はしちゃん

 

初日のステージに向かう言葉が「チャラついてくるわ」なの最高じゃん???最高にギャル。塚リカちゃんが出たライブではヤンキーだったらしいですが、はしちゃんはヤンキーじゃなくてギャルです。…なんだろ、可愛げがあるからかな。

そんな最高のギャルですが、会場を煽るのがめっちゃ上手かったです。MCは河合くんが回しているのは知っていたので、そういう役割は河合くんがするもんだと思っていたのですが、違いました。河合くんがまとめるだとしたら橋本くんは引き上げるみたいな。こんなに煽るのか!とびっくりしました。さすがセンターでありエースだなと。

強力なセンター力を感じたのは、「Future Light」のPV、ラスサビ後にえび4人とバックのSnow Manの計10人が一斉に側転する中、一人だけまっすぐにこちらを見て歌う姿を見せつけられて、とんでもないセンター力だなと思いました。ライブの時、4人をバックにしてる時よりもPVの方がより強くて、この人は将来どこまでいっても真ん中に立つんだろうな...と震えました。少クラだったかで、京本くんとジェシーのバックでえびとふぉ~ゆ~が踊ったんでしたっけ?その時にどなたかがツイートで橋本くんのセンター力について言っていたのですが、やっぱり橋本くんの中心になれる立ち振る舞いはすごい。

LBTA.B.C-Z結成10年を冠したライブツアーですが、ジャニーズ伝説からえびを知った私は、とても重みを感じたというか、はっしー本当に入ってくれてありがとうね...という気持ちでいっぱいです。「明日のために僕がいる」を、当時よりさらに年月が経ったはっしーが歌うのエッモ...

 

 

 

 

 

の供給がヤッベエ

8歳差コンビ。最年長と最年少のコンビが嫌いなヲタクが居るわけがない(クソデカ主語)なんつったって、私は最大年齢差9歳のグループを推しているので。*3我が軍の方は互いにどう接すればいいかわからなくなっている空気で長年やっているため、あの、供給があるって幸せなことだからね!!!

それが「Get you!」というユニットソングでゴリゴリに絡んだり、花道で絡んだり、ピーターパンしたり。ピーターパンに関しては、土台を橋本くんがやるってのが最高です。

あと、ジャニーズあるある、最年少が一番でかくなる図を見れて幸せでした...V6はカミングセンチメートルなもんで...それも可愛いんだけどね...

 

 

 

河合くん

ラブバトル特典の面白く水を飲む件で、一人会場を盛り上げようと絡むも団体芸によって華麗なスルーを喰らって「いいんだな...」つってる場面、あそこあまりに美しくなかったですか?ライトの関係で褪せた色味の会場の中、台座の上からステージ上のメンバーを見下ろす伏目、凛々しいけれど鋭すぎない切れ長の目、でかくてくりくりの瞳、すっと通った鼻筋、そしてエロい下唇。ヤッバ。。。顔の下半身がブサイクつったの誰だよ???(A:ジャニーさん!!!)(...)

そして表情の付け方が豊かで繊細!はっしーはセンターの顔をして立っているとしたら、河合くんは主人公の顔をしている、みたいなまっすぐさが眩しいです。

で、河合くん、尊先(で使い方あってます?)に木村拓哉松本潤を挙げるだけあってかっこつける表情が上手いというか、いい意味でかっこつけた自分に陶酔してる感じが好きなのですが、*4それらの完コピじゃなくて自分のものにしてるから強いんですよね。「Future Light」のPVとかでもあったんですけど、下向いて笑うの、あれわかってやってるんですかね。河合くんの笑い方、歯が見えるように笑うから不敵な感じもするのですが、どこか一人遊びが楽しくて笑う子供みたいな雰囲気もあって、最強(狂)と無防備のブレンドが危うくてヤバい。髪長めで前髪分けてると、マジ“美”の圧がすっごい。気づいたら霧で囲まれているみたいな、じわじわとわぁぁ綺麗な顔...ってなる。あと私のフェチポイントとしては、ワンモアキスでのクセが強いターンです。なんか見ててニコニコしゃちゃう...

 

 

 

 

塚ちゃん

塚ちゃんはわかりやすいキャラクターを持っている人だと思いますが、MCとか、会話の中で表れる面白さとして、明快なマジレッサーなとこがすごい好きです。核心の突き方がすごい速度。

「ABC STAR LINE」で「へそのお」を聴いたときから、塚ちゃんの高音めっちゃきれいだなーと思っていたのですが、「Future Light」のサビ前「we can go!」とか、「誰のものでもないこの道を」の「生きていくよo-o-o」の高音がマジでよかったです。えびの中でも特にアクロバットリーダーだから、まず動きに注目されがちなんでしょうど、塚ちゃんの声、もっと知れ渡って欲しいなー!ブラシュガでもそうだけど、塚ちゃんの声、はっしーとは違う種類の甘さですよね?ヤッベえ...

で、塚ちゃんと言えばアクロバットですが、塚ちゃんのダンスも好きです。キャラクターのイメージ通り大胆な踊りかと思いきやとても丁寧に踊る人でした。手、頭、首をきちんと振るところがすごい好きです。

歌も好き、ダンスも好きときて、私塚ちゃんのビジュアルも相当刺さりました。よっ、フルコンボ。もはやフルボッコの方が適切な表現かもしれないです。CD特典のジャケット撮影で着ていた、襟ぐりの広いシャツの似合い方がヤバかったです...。首周りを露出させることで顔回りピンポイントじゃなくて全体像がエロくなるみたいな...いわゆるPDなんですかね?それとも私の感性...?

一転、メロディー先生に関しては、とにかく意味がわからない。本当にわからない。本当に太ももパツンパツン。「Black Sugar」の方のお仕置きで、メンバー含めて会場全員を騙したのはマジで天才だと思いました。「アナタ達知らない間に私(が私を)撮ったんだから!」「はい、犯罪かくてーい(棒)(しかしスマイル)」で本気で警戒している中、完璧なオチをつけてみせたメロディー先生。とっつーが握手を求める気持ちもわかる。むしろ私の感情を代弁してくれてありがとう。で、とっつーが先生を拝んだ後引きの映像になるのですが、そこで会場全体が虹色のライティングをされているのに気付いた時爆笑してしまいました。まごうことなきカオス。しかし、ヤバいのはヤバいのですが、それでもすげえなと思うのは内容の絶妙さがあるからです。お仕置き、全て把握してるわけじゃ無いけど、内容のチョイスがうまい。ヲタクのツボをきちんとついてくるのと、とんでもない爆弾を投下してくるのと、バランスがいいと思います。そこからも垣間見えるように、飛び道具的なポジションとポテンシャルを持っている人だと思っていたけれど、ドキュメンタリー部分で語られる内容がことごとく冷静で真摯で、エンターテイメントの人だということを知りました。

と思ったら昔働いてたお店のコロッケつって出演したドラマのお店に寄って差し入れ買ってきたの...いい子...

 

 

 

 

とっつー

ジャニーズのプードル枠つったら村上信五なのは世の常識なのですが、「Future Light」PVの髪の長さとヘアセットだと、とっつーもプードルでした。スタンダードプードル的な高貴さのあるプードル。そして、言うまでもないことですが、マジで整った顔してますよね...

私はとっつーについて、はちゃめちゃに美しい顔とパンクな魂を持っている、(色々な意味を詰め込んだ)ヤバい人という認識を持っていました。そのヤバい、の中にはとっつーのクリエイトの凄さについてもあって、「ずっとLOVE」や「5 Rings」の作詞がとっつーと知った時にとても驚きました。言葉の持つ、視覚や聴覚、感覚までもを体感させる力を知っている人、鋭い感覚を持つ人の詞だと思いました。

歌い踊るとっつーを見て、彼の中で歌と踊りの境界はなく、すべて等しく表現で、情熱そのものなのだと感じました。とっつーの最大の魅力は、常に炎が燃えているような情熱を表現にぶつけてくるところだと思います。例えばはっしーの持っているような、周りを引っ張り上げる勢いではなくて、人に直接は見せなくとも伝わり、逆にこちらから目を向けたくなる、知りたくなるような熱さを持っている。「命よ爆ぜろ 君の形に」の詞を聴いた時、この言葉を放つ感性を内側に飼っているとは、なんて恐ろしい人なんだと思いました。考えて考えて、内側に向かい続けた矢印が深さも勢いもそのままに自分を突き破って外に出ていったような人で、時にそれに振り回されたりしながら乗りこなす、そういう表現をするのが本当に魅力的だと思います。たまたま人のかたちに生まれてきた愛というコピー、これが本当に似合う。

 

 

 

五関くん

10周年パネルのサプライズの時、「なになにぃ(困り嬉しい笑い)」と言ったのを見たとき、こうやって人は五関さんに堕ちていくのか...と最強の沼であることを察しました。また、子メロディ―になるとき、ある男性スタッフさんが半笑いで「オネガイシマァスw」みたいに言ったと思ったらステージに行くときに別の男性スタッフさんに「お、いいねごっち」と声を掛けられていたとこも問題のシーンですよね。一見笑える映像ですが、愛され体質の極みというか、寵愛という言葉が似合いそうな、高貴なペットを可愛がっているような、対人間ではないなんだかやべえタイプの愛情のかけられ方を感じ取ってしまい、これが五関様か...と神の力を悟りました。

五関くんと言ったらダンスがやべえ!というマジカルバナナ的なのがあるのはもう重々承知だったのですが、ほんとにやばいです。ダンスが凄いのに、踊ることが体に馴染み過ぎてて、もはや普通に立ってる方が浮世離れ感がある気がしてきました。前に誰かが「人より関節が多くないとできない動きをする」と言っていたのですが、それな!!!滑らかというか、全身が弓みたいなしなり方をしててまじでどうなってるん?どんなに激しい振り付けでも、何も雑味にならずにただただ美しさになるのがまじで凄い。そして、踊りには雑味がないのに、似合う雰囲気は「Steal Your Lips」的な俗っぽさのある曲という。あらゆる欲望のてんこ盛りに答えるポテンシャルが高すぎてどうしましょうね?

五関くんって脚でカウントを取るのが癖だと思うんですけど、それに注目してると今まで聴こえなかった音が沢山聴こえて、聴覚と体の神経の回路を教えて欲しい。単に音だけじゃなく、楽器の雰囲気も体から聞こえてくるから、生演奏の中で踊るのを見たいな...

 

 

 

 

 

 

戸塚田という奇跡

A.B.C時代は河五、戸塚田のシンメだったそうで。現在も相性がいいコンビなんだなと感じました。で、戸塚田。河五は肩を並べてだとしたら、戸塚田は真っ向勝負みたいな面白さ、そして尊さがあります。

戸塚田、とにかく小競り合いがしょっちゅう起こる。出会って優に10年以上経つ成人男性同士とは思えない頻度です。決して全て大きいわけではないけれど、しょっちゅうやってる。これがA.B.C-Zにとっての日常なのかというくらい、当たり前にやってる。

一番面白かった(茶化す意味じゃなくこいつら面白えというニュアンス)小競り合いは、ラブバトルのドキュメンタリーで、振り付けを間違えるとっつーと指摘する塚ちゃんのやりとりです。カメラを介して言い合ってる、「ファンの皆さん見てます?こいつこうなんですよ」的なやつかと思ったら、とっつーがちらちら塚ちゃんを見て言い合ってるんですよ。映像として撮られているし、カメラマンに話しかけながらやってるけれど、あくまでもこの2人のやりとりは一対一だということを見せつけられました。本気と真面目、感情と冷静のバトル。ライブなんだから生を届けるのだ、間違ってもそれごと届けるのだ!というとっつーに、冷静に振り付けと歌割りっていうルールがあるからね、と突っ込む塚ちゃん。まだ何か言いたそうなとっつーをまっすぐ見ながら突然話の途中で塩分チャージする塚ちゃん。とっつーが何食ってんだよ!(話の途中だろうが!)塩分チャージのやつ。(丁寧に食ってるものをお知らせ)という絶妙な噛み合わなさ。とっつーのおおん...!なリアクションで終わったの笑いました。そして映像はそれだけで終わらず、小競り合いシーンからの肩を並べてステージに向かう映像に続きます。戸塚田、あまりに美しい物語。そして結局、塚ちゃんに指摘されていたように振りを間違えるとっつー。あまりに綺麗なオチ。

 

 

 

 

 

 

 

前述した通り、私はジャニーズ伝説‘13からA.B.C-Zを知りました。初めてがその作品だったから、というのもあるかも知れませんが、A.B.C-Zに対してその印象が強く、長いことA.B.C-Zの印象はジャニーズの舞台の人、でした。

ジャニーズ伝説については以前ブログで書いたのですが、A.B.C-Zがあの舞台の主演を任されたのは、えびはジャニーズのエンターテイメントの流れを汲んだパフォーマンスをできるジャニーズであるから。また、ジャニーズのテーマであり、またジャニーズという集団にとって始まりであり重要な歴史である初代ジャニーズと重なる歴史を持ってるからかな、と解釈しました。だからこそ、ジャニーズの名前がそのまま入った舞台の主演を何度も務め、ジャニーさん役を任されるまでにジャニーズから愛されているのでしょう。A.B.C-Zはジャニーズの歴史を持つものとしてあまりに魅力的だから、ジャニーズを好きでA.B.C-Zの歴史を知っている人こそ、A.B.C-Zを見るとき「ジャニーズ」の冠を一緒に見てしまう(敢えて見てしまう、と書きます)のだと思います。

 今回三部作を見て、A.B.C-Zはもう既に、ジャニーズを愛し愛されただけでは収まらないところにいることを感じました。A.B.C-ZA.B.C-Zとしての個性を持ち、ブランドを持ち、A.B.C-Zしか出せない魅力を持ち、A.B.C-Zにしか作ることのできないものを持っているのです。当たり前の話だけど、それが広く知られたらもっと面白くなっていくよね、と思います。

 

 

 

 


クリエイトをするだけじゃなく生むこともする、そのための人を集める力

 

ジャニーズの文化にバックがあるのは広く知られていることだと思います。外注せずに自分たちのところのタレントを同じステージに立たせるバック文化は、つまりジャニーズ内での縦のつながりを作ること(そしてバックにとっては顔を売るチャンス)に由来すると考えています。

私は2015年のV6からは始まり、V6の他にNEWS、関ジャニ∞、JUMP、キスマイ、セクゾジャニーズWESTのライブをこれまでに見てきたのですが、*5今、ジャニーズのつながりをここまでフル活用するのはかなり珍しいのではないかと思います。例えば、ジュニアが担ってきたバックダンサーを外部ダンサーに委託したり、振付ができるメンバーが自分たちの曲の振付をしたりするのは今や珍しいことではありません。それがえび、今回の3部作で確認できただけでも、

 

  • 「Future Light」のPVででバックにSnow Manを起用
  • 同じく「Future Light」で振付にふぉ~ゆ~福田悠太さん起用
  • NEWSまっすーによるライブ衣装制作
  • ライブ映像を滝チャンネルから借りる(これもジャニーズ内の提供だよ!そういうことにした!)

 

と、自グループのみではなく、ジャニーズ内から様々なジャンルで制作のパートナーを終結させています。自分たちが持つ武器や要素だけを選んで作るライブの凄さを今まで見てきましたが、逆にジャニーズのエンターテイメントを体感として知っているジャニーズに属する人たちを、いわゆるジャニーズ舞台ではなく、1アイドルのライブとそれに関わる作品に向けて1つのところに集める凄さ、つながりを仕事や作品に持っていくのがすごいと思います。

その集める力は自分たちのライブというフィールドから外にも向きます。ABC座として公演されていたジャニーズ伝説から外部の手が加わった「応援屋!!」が誕生し、そこで少年隊のために温められ続けられたマジもんの名曲「One More Kiss」を受け継ぐ、ジョイポリスとのコラボなど、資源(技術や期待値)など、ジャニーズの枠から出たところでも存分に生かす仕事につながる。広がる力、方向がとても面白いと思います。

 

 

 

 

根っこがエンターテイメント集団

どんだけはちゃめちゃに見えることをやっていても、最終的に彼らのパフォーマンスが行き着くのは観客のためである、ということが感じられるんです。需要のくみ取り方とそれを受けての表現がうまいというか。はじける場面でも、必死に見える場面でも、見られているという意識は絶対に手放さない冷静さを全員が持っているように感じます。魅せるのが上手いし、観られるのが上手い。私の感覚なんですけどねー、あれだけ情熱の人であるとっつーも観客がいる、というのは絶対に意識から外さないように見えるんですよ。そういう意味で、めちゃめちゃファンが大切にされているなと思います。そして、観客を楽しませようとして生まれたものでたまたま自分たちも楽しんだ(メロディー先生とか)光景がめっちゃ幸せそのものです。そんなエンターテイメント集団だからこそ、(他がどうとかいう意図は全くないのですが)えびのライブ、楽しくない瞬間というか、ストレスを感じる瞬間がないんです。自担であるヒロシナガノが、相手と食事に行くときに好きなものではなく嫌いなものを聞く、その方がテンションが下がることもないし、という内容のことを話していて。そんな感じの気遣い、もてなしを感じました。

また、A.B.C-Zの大きな武器であるアクロバットを、毎年更新できる技術も凄いです。関ジャムで紹介された「Rock With You」で特別に作られたアクロバットとか、「Black Sugar」の涅槃バットとか。また、ライブでの装置も本当にすごいです。WSで見かける度にすごいことやってるな、と思っていたのですが、今回LBTでのアクロバット装置は、今までの派手な装置よりはシンプルなものですが、動きがめちゃめちゃきれいで、「Like a blow」の世界観でとても映えます。ライブ構成でも、舞台で培ったショーイズムを組み込む技術がすごいです。そして!ROUND1のSHOWTIMEは全ジャニヲタが好きなやつだから見て。

で、ラブバトルの演出で一番感動したのは、「好きなんだ...」の前のつなぎ部分で五関くんの無音芝居を組み込んできたところです。こういうのが嘘くさくならない、むしろ決まるのがジャニーズの血とA.B.C-Zのバックボーンを感じてマジ最高。

 

 

本気

何よりも、A.B.C-Zの本気が、本当に全てを本気でやっていることが伝わったらな、なんて思います。作品を通して見て、歌うのも踊るのも、笑わせるのも驚かせるものも、ステージの上で見せるもの、それに続く過程も含め全て本気でやっている人たちだと感じました。根性というわかりやすい泥臭さではなく、ひたむきという姿勢の方が似合う表現でしょうか。ただこれは、初見だけではっきり魅力だと感じ取れるほどわかりやすいものではないと思います。作品に触れて、知っていくうちに感じるものです。

本気ってぶっちゃけ、計れるものではないじゃないですか。判断基準はその人にしかないものです。そして、彼らに限らず、本気でいることとファンの求める形は必ずしもいつでも一致するものではありません。でも、この人たちに嘘はないと信じさせる前向きな力は、そう簡単に出せるものではありません。A.B.C-Zは本気で愛について考えているし、愛を確かめてるし、その方法は間違いなく戦いというのが、今のA.B.C-Zに似合う全力の答えなのだと思います。内側に持っているものを外にもわかりやすくするのが正しいことなのかはわかりません。成長や大きくなる過程で、ポップというわかりやすさに形を変えていくものなのかもしれません。でも、どうかA.B.C-Zの中心にはずっと本気の愛があってほしいし、その愛を持ったまま大きくなっていく未来を見たいと思いました。

 

 

 

PS.なんか冷静な感じで締めましたけど、沼まであと0.5秒くらいの淵までいます。塚ちゃんのダンスと歌声がすっっっっっっごい好きです。何かおすすめの円盤や胸熱のエピなどございましたら、力強く背中を蹴飛ばしてください。待ってます。

 

 

 

 

 

 

*1:こう書くと、てめえは本当にわかってんのかと言われそうな高慢だなと自分で書いてて思いますが、きちんと明文化できるくらいにジャニーズをこれからも愛していきたい所存です

*2:個人的に、「たいせつ」「Let It Be」「夜空ノムコウ」辺りの空気感と近いなーなんて思いました

*3:48歳と39歳だよ!アイドルってすごい!

*4:マイキス...でバッチバチにキめた後、嬉しくなっちゃってスキップで移動してるのをバッチリ五関くんに見られてたのはただただぺろいし、それを受けての塚ちゃん「背伸びしちゃった?」はごめんね、あまりに草

*5:改めて書くとすんげえDD…