光を見ている

まるっと愛でる

誠実さをありがとう

今年3月いっぱいで、井ノ原快彦さん、有働由美子さん、柳沢秀夫さんは『あさイチ』の船から降りました。明日からは新しいメンバーでの『あさイチ』になります。

 

 

 

 

 

 

 

私が『あさイチ』を認識したのはV6ファンになった2015年から、しかし元々テレビを見る習慣がなかったことに加え、朝練のある忙しい部活をしていたこともありほとんど見ることはできず、毎日見れるようになったのは今年からでした。そんな毎日見ていた訳ではない私でも、御三方の降板の知らせを聞いたときにざわざわしました。

具体的には、これからの『あさイチ』のスタンスが変わってしまわないだろうかといういち視聴者としての不安と、イノッチを見る機会が減ってしまうといういちV6ファンとしてのさみしさです。

 

 

 

 

たまに見る程度だった頃は『朝にやっている、他の情報番組と比べて超ゆったりしてる空気の落ち着いた番組』という認識でした。朝ドラ受けがあって、イノッチと有働さんが軽快にトークをして。そんな私があさイチを信頼できると思ったのは、2018年2月13日『アッキー&ヤナギー韓国旅 特別編』http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/180213/1.htmlの回がきっかけです。平昌オリンピック真っ只中で盛り上がるムードの中で、その時間帯多くの番組はオリンピックの結果を放送していました。そんな中あさイチでは、会場である韓国の今を辿るという内容でした。私は昔から捻くれ者で、皆で盛り上がろう!!というムードがどうも苦手で、今回の平昌オリンピックについて、テレビやネットで積極的に情報を得ようとすることをせず、ほとんど何も知りませんでした。

それがその日のあさイチを見て、初めて知ったことが沢山ありました。日本を訪れる外国人がいること。世界史の授業で習ってもよくわかっていなかった、韓国と北朝鮮が隣り合っていること。その隣り合う国が戦争をしていたこと、軍事境界線。そういう歴史を抱えているのが国だということ。改めて自分は何も知らないし、知ろうともしていなかったんだなと思いました。知ろうとすることの遅すぎるスタートのきっかけが『あさイチ』という番組でした。大きなものの裏なんかではなく、現実として沢山の要素を抱えてあらゆるものは起こっているということを知りました。

また、番組のなかで篠山輝信さんは度々東日本大震災の被災地である宮城・岩手・福島を周っていました。このブログにも書いたことがあるのですが、母の実家がかつて岩手県宮古市にあり、幼い頃は夏休み、冬休みのたびに帰る、私にとっても安心する家でした。しかし、震災以降、スポ少や学校では行ったものの、自分の意思で行ったことはありませんでした。理由を一言で言うなら「なんとなく」でした。なんとなく足が遠のいたままだった宮古に、あさイチを見て、地元を離れる前に行かなきゃ、という思いが生まれ、今年初めて自分で宮古に行ってきました。バスで昔と同じような風景を眺め、魚菜市場で潮の香りを嗅ぎ、昔よく行っていた浄土ヶ浜の遊覧船に乗り、実に8年振りでしょうか、宮古の海をきちんと見た気がしました。そしてあさイチが望んでいるのは、ここで終わりにしないことだと思います。私も経験した身として震災を忘れることはできませんが、経験したからと言って知った気になってはいけない。考え続けなければいけない。そんな事も教えてもらいました。

あさイチは、最近だと#metooだとか、セクハラだとか、社会問題に対しても誠実に向き合う番組だと思います。大学のレポートの準備で、個人的に#metooについて調べたことがあったのですが、芋づる式に今の日本で女性の置かれている立場、弱い人たちの置かれている立場を知り、かなりショックを受けました。ここはこんなに生きづらい国だったのか、とも思いました。

あさイチのセクハラ特集を見て、ふとゲストがこんなに落ち着いて、安心してこのテーマについて話せる番組ってなかなかないな、と思いました。それは有働さんの突っ込んだ発言だったり、イノッチのフラットな立場に立ってものを言える誠実さだったり、色々な要素があっての空気が作られている空間だからこそなのかな、と思います。「イノッチがあさイチ神対応」なんて言われる度、イノッチの反論がすごいと話題になる度、少し泣きそうになることがありました。イノッチが守ろうとしているものや、大切にしているものが見える気がして、そのためにこの人は戦っているんだな、と思いました。批判が完全に悪いとは思いませんが、それでも攻撃を主とした批判がしやすいこのご時世、真っ当に戦っているんだなと。イノッチの勇敢さに励まされた人は絶対にいるのではと思います。ここにいます。

 

 

私は、あさイチのこの誠実さがキャストが交代することによって失われてしまうのが何より怖いです。新しいメンバーにいきなり「あさイチ」のこの空気を引き継げ、というのは難しいでしょう、「あさイチ」は8年かけて、日々の積み重ねがあって形成された番組ですから。全く同じようにとは言わない、でもどうか人としての誠実な考えを、その誠実さを発言する勇気を失わないで欲しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

そして、V6ファンとしての寂しさです。

だってさ、寂しいじゃないですか。だいたい私は「春は出会いの季節」だなんて思ったことは一度もありません。小中で一番嫌いな学校行事は離任式、そういう子どもでした。いつもいたあの人が居なくなるというのには何年経っても慣れません。

あさイチ」でイノッチはたいてい「イノッチ」「イノッチさん」と呼ばれていました。イノッチのことを「井ノ原」と呼ぶ人がいない、間違いなくイノッチにとってもあさイチはホームなのだと思います。それがなくなるって、見られなくなるって、シンプルに寂しい。

 

 

 

 

とは言っても、現実明日からまた「あさイチ」はあるのだ。私自身「あさイチ」から教わったように、これからも共に沢山のことを知っていって、考えていきたいです。

 

 

 

華丸大吉さん、近江さん、これからの「あさイチ」、共にどうかよろしくお願いします。

そしてイノッチ、有働さん、やなぎー、8年間ありがとうございました。