光を見ている

まるっと愛でる

染まる

こんにちは。ひやチュウです。皆さまは夢を見るタイプですか?私は結構見るのですが、小さい頃に悪の組織になったニャン○ュウに襲われる、という夢を見て以来、しばらく眠りに落ちるまで怖い夢を見ませんように、と繰り返し繰り返し唱えていました。早く寝付かせたい母にとっても、隣で寝ていた弟にとってもむしろそっちのが悪夢じゃねえかという感じです。月日は経ち、18歳ひやチュウ、ショッキングなレベルで怖い夢は見なくなりましたが、代わりに圧倒的に疲れる夢、理解不能な夢を見るようになりました。よく見るのは登校する夢です。ひどいときは、その夢を見て目が覚め、また眠り同じ夢を見、そして朝を迎えて普通に登校するという、6時間に計3回学校に行ったことがあります。チャリを漕ぎながら「これさっきも通ったわ...」と非常に疲れました。涙が出てきそう、最早溢れそうです。某サザンじゃないけど、誰かに抱かれた夢を見たいもんです。まあこれから冬に向かってくんだがな!!

 

 

 

 

 

 

 

きっかけはケンティーである。

私は、アイドルとはステージに立つ支配者だと思っており、まさにケンティーがその人だと感じています。それを最も感じたのが彼のソロ曲『Hey!!Summer Honey』で、もれなく私の心もケンティーガールズの仲間入りを果たしました。いやぁ、ほんとにケンティーはすごい。がしかし、今回はサマハニの話ではありません。

 

 

 

 

『Teleportation』という曲は、サマハニと同じくケンティーのソロ曲です。いつかの少クラで、このテレポの5人バージョン、Sexy Zoneバージョンが披露されていました。

それを観て、物凄くびっくりしました。あんなにケンティーワールドの広がる曲な筈なのに、実際に通常通りソロで歌っていた時はまごうことなきケンティーのソロ曲だったのに、5人でのテレポは、Sexy Zoneとしての曲へと変貌を遂げていたからです。

ケンティーはあれだけ自己プロデュースが上手いのだから、ケンティーの曲はケンティーにしか成し得ない、ある意味専売特許的な性質が特に強いのだと思います。そもそも私は、ソロ曲の醍醐味=その人にしか出来ないことだと考えています。個性も、好きなこと得意なことも、一番わかっている本人が自分の思うままにパフォーマンスするのだから、ソロ曲の持ち主がやるのが一番合うはずなのです。好みは人それぞれですが、だからカバー曲がオリジナルを超えることは難しいのだと思います。しかしあのテレポは、Sexy Zoneによる中島健人ソロ曲カバーではなく、全員がSexy Zoneとして歌っていました。あれは、テレポがSexy Zoneに染まっていて、そしてケンティーもSexy Zoneとして、4人もSexy Zoneの顔をしていました。

 

 

ということで、今回は「テレポで発見したよ!!ソロとグループって面白いね!!アイドルのパフォーマンスにおける『染まる』ということ」ことについて、毎度お馴染み主観MAXで書きます。更にものすンごい感覚の話でしかありませんので、言いたいように言っております。そんな感じでどうぞ!!ヘイ!!

 

 

 

 

 

アイドルがライブで「場を支配する」というのは、会場であらゆるものの注目の頂点に立つことだと思います。頂点なのだから、見るべきものがそのアイドルという点に集中されます。そこでは、周りの演出や構成などはあくまでもアイドルを際立たせるためのパーツでしかなく、絶対的な頂点がステージに存在すること、そういう状況が『支配』だと思います。

その『支配』に近いものに『染まる』というものがあると思います。しかし、この二人は全く違うスタンスです。

 結論を言うと、『染まる』とは、主役にならない技術です

『支配する』は、アイドル側の発信が100%の状態、一方の『染まる』はアイドル側にやや受動の空間がある状態だと思います。どう「見せたい」のか「見られたい」のか、どちらをパフォーマンスの上で選ぶのかによって、その違いが生まれるのだと思います。

 

 

 

例えば、例えばですよ。私が友人を家に招いて自室を見せるとします。ここでの友人とは、ヲタクという生態に理解があり、尚且つ当人もヲタクの気が十分にある友人です。

多分私は、まず掃除機をかけ、床に散らばっている本を片付け、万年床とまではいかなくとも2ヶ月床くらいにはなっている布団を隠し、パジャマも隠しこの2年で随分増えたDVDを己のセンスを信じて綺麗に並べ、私の部屋で唯一「かわいい」の要素を作れるぬいぐるみ(ブタさんとアシカさんとシロクマさん)の露骨なセッティングをするでしょう。*1

そして、私が友人に部屋を「見せたい」としたら、一番の目的は「綺麗な部屋だね」と言わせることであり、「見られたい」とした場合は、「綺麗な部屋だね」と思われること、そういう印象を持たせることです。何言ってるかよくわからないかと思います。私も書いてて何だかもうわかんねえっていうか恥さらししてる気持ちです。ハズカチイです。でもどうにか続けてしんぜませうっつって。

つまり、私の側が能動だったら友人は受動であり、私の側が受動だったら友人に能動の分が分けられるということです。私の部屋なので、どちらにせよ主導権は私にあります。

 

で、この公式をアイドルに当て嵌めて考えてみましょう。いよいよ本気で訳がわからなくなって参りましたがついてこれます?私が読者だったらムリですHAHAHA☆

 

 

 

はい。

件のテレポで言うと、私=セクゾ、友人=客、部屋=テレポです。文字にするともうとんでもないことを言っている気がしてきますがいいんですよいいんですよ。誰かに怒られそうではありますがね。少クラで「セクゾがテレポを客に見せた」わけですが、どうして私が今回引っ掛かったかというと、テレポがケンティーのソロ曲だからです。

そもそも私はテレポがケンティーの曲ということを最初知らず、初めて見たとき「セクゾにこんな曲あったっけ?」、「セクゾにしちゃなんかぽくない」と思いました。そう感じた「ぽくなさ」とは多分「曲中に出てくる『君』と『僕』の距離がセクゾの曲にしちゃ近すぎる」ということです。しかし中島ケンティー先生作詞のソロ曲ということを知り納得した次第であります。

それを知ってから見直しても、やっぱりテレポはセクゾに染まっていました。誰かのソロ曲をメンバー全員でやって、曲の持ち主だけが良くも悪くも浮くことはありませんでした。ケンティーが、ケンティーのソロ曲をセクゾの一員としてやった結果、ケンティーも曲もセクゾに染まっていたのが面白いと思いました。

 

 

 

テレポとケンティーはセクゾに染まっていましたが、セクゾはこのふたつを支配したわけではありません。あのテレポの歌割はケンティーが決めたそうで、恐らくどう見られたいか、というケンティーの思惑も入っているでしょう。「見せたい」=支配は、明確な主役を『点』として置くことですが、ソロ(1)をグループ(5)に分散させ、更に画面を5分割にさせたことから、はっきりとは言わずとも、言わないからこそグループで見られたいという意思を感じました。元々1だったものを分けたことで、点が定まりにくくなっているのだと思います。

この、点が定まらないというのが、『染まる』という主役がいない技術だと思います。1人分だった歌割を5つに分けて、個を個々にして、そして「個々」ままで終わらせず、点が散ったことで上手く客の視野を広げることにつなげ、ステージをセクゾの空間にし、『個が全体に染まる』を見事に表現していたのが、5人でやったテレポだと思います。

 

 

 

 

 

もちろん、支配の成す圧倒も好きです。例えば一人だけカメラに抜かれていたり、ソロアングルで見る個の放つ強さは大好きです。でも、私の好きなアイドルはほとんどがグループで、幾つかの個で構成されています。完全に私の見方ですが、一人だけを目で追おうとしても、グループが好きだから「そのグループの中のその人」という意識を消すことはあまりなく、グループを感じたい、要は点としてよりも空間としてアイドルを見たいのです。

『染まる』の達成とは、「全体を見られること」だと思います。客の視野が限定されなくなる、与えられるものが1ではなく広がるから、より色々なものが見えるし、考えられるようになり、受け取り手に自由があることだと思います。

自由であるためには、ある程度の秩序が必要です。その秩序というのが「グループ感」、バンドでいう「グルーヴ」です。歌やダンスを合わせようとする技術や努力、意思の疎通、考えの共有など、グループという「個」の集まりじゃないと生まれないし出来ないであろうことを越えて、あるラインまで「揃う」という基礎をつくり、そこにプラスアルファで個性が表れてくるのかな、と思います。各々の個性が埋没することなく、でも点々にはせず、空間を見せる。そんなことができるから、グループって面白いなあ。と思ったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

二つ前のエントリーの段階でV6のライブツアーがスタートしたのに、もうファイナルが近づいてきております。参戦された方のツイッターレポを漁る日々ももう終わると思うと少し寂しいです。レポを見る度「かわいい...(ヲタク特有の破顔)」してきたのですが、さては岡田さん本気でおかしいな??(いいぞもっとやれ)みたいなのばっかりで、どの状態が通常運転なんだかわかりません。岡田さんは演者としてなのか博担としてなのか、どっちの立場で参加してんだよ......楽しそうだからなんでもいっか!!

 

 

*1:ここは読まなくて全然構わないゾーンなんですけど、私の想定した友人というのは件の艦これヲタのRという奴でして、付き合いもいい加減長いので最近では私の2ヶ月床に二人で寝っ転がってヲタク論争を繰り広げる、そんなうるわしき友情を築き上げていっている